第3回IVR撮影技術講習会

日時
2019年06月09日
場所
大阪市立大学医学部学舎
報告者
放射線部:加藤 新

今回の研修では、IVRについて多くのことを学ぶことが出来ました。まず、放射線技師としてOPE室、カテ室で重要なことは被ばくについてです。当院でも透視を出す際できるだけ絞りを入れることや、検出器を近づけることで患者、術者、コメディカルの被ばく低減に努めています。しかしながら、今後、法改正によって制限されるかもしれない職業被ばくにおける水晶体被ばくの防護においては当院ではできていません。実際に放射線が原因による医師の白内障も起こっています。防護ゴーグルを用いることだけで簡単に被ばく低減をできるため今後取り入れていければと思いました。また、フィルムバッジを防護衣の内と外につけ、その後計算することで正確な被ばく線量を測定することができるのでそちらも試していきたいです。

次に手技の面については、手技の内容を理解すること、医師、その他医療従事者との情報の共有化が重要となってきます。まず手技の内容を理解していないといざ透視を出すときに何処を写していいかわからず無駄な被ばくにつながります。また手術前にはCTなどを撮影し3D画像などで血管走行などを把握しますが、理解していないと重要な血管を削除してしまったり、合併症防止の為に出しておいて方がいいものなどが分かりません。共有化においては薬剤アレルギーの把握や物品で何がいるかなど事前に共有することが大切です。また当院のPTAの手技では、ミスレジストレーションの防止の為に患者の協力をお願いしたり、ハレーション防止の為に補償フィルタの代わりになるものを何か探していこうと思いました。

今回、IVRのことを病態、手技、撮影方法、画像処理など様々な方面から学ぶことが出来たので、今後自分が目指しているインターベンション専門技師への糧にしていきます。

今後も洛和会でこの経験を活かし発展に貢献していきたいと思います。洛和会音羽記念病院