救急医療をそばで支える『救命救急室』

救急医療をそばで支える『救命救急室』

救急医療をそばで支える『救命救急室』

洛和会音羽病院 救命救急センター・京都ERに救急救命士が配置されて7年になります。
発足当初は主な業務が医療機関からの要請を受けたドクターカーの運用だけであったため、救命救急センターの入り口付近の一角で活動していました。近年、業務の幅が広がり、救急救命士が増員、現在は11人と京都府内でも最大規模となりました。

今回話を聞いたのはこの人

洛和会音羽病院 救命救急室 救急救命士 田野 克海(たの かつみ)

洛和会音羽病院 救命救急室 救急救命士
田野 克海(たの かつみ)

 

2021年の法改正を受け、救命救急センター内で救急救命士が活動できるよう準備をしています。
近年は新型コロナウイルス感染症の蔓延により、当院ではPCR検査を行う「特定外来」を設置。救急救命士は受付対応や電話応対、相談窓口など、新型コロナウイルスの最前線として役割を担っています。

救急医療をそばで支える『救命救急室』

タスクシフトで救命救急センター内を業務効率化

医師の業務過多を解消すべく、院内でも救急救命士に寄せられる期待を感じています。
救急で来院された患者さんには、「感染症検査」「身体抑制」への同意が必要でした。今までは医師が直接話をして同意を得ていたのですが、動画を制作し、われわれ救急救命士が患者さんに見せることで業務が完了し、医師の業務負担軽減に役立てています。
また、医療機関からの救急の相談については、救急救命士が対応することでスタッフへの負担軽減になりました。特に救急の相談が多い土曜日などにもよく利用されています。

救急医療をそばで支える『救命救急室』

今後は教育を強化

半年前に改正された救急救命士法を院内で整理しつつ、多忙な救急医や看護師が担っていたことを救急救命士が担うことで、ますます求められる業務の幅が広がっていくものと考えています。
新しい業務に対応すべく、部署内で勉強会を開き、それぞれが教え合うような方式で行っています。そこでの学びを自分の業務に生かし、出てきた課題や感想などをフィードバックしてさらに改善していくなど、救急救命士しかできない事を考え部内全体で知識の底上げを図っています。

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