救急医療を支える『看護部』

救急医療を支える『看護部』

救急医療を支える『看護部』

洛和会音羽病院 救命救急センター・京都ER では30人を超える看護師が働いています。救急処置が必要な人々への看護活動を中心に24時間365日、救急診療を支えています。

洛和会音羽病院 看護部 救命救急センター・京都ER 副主任 加藤尚(かとうひさし)

洛和会音羽病院 看護部 救命救急センター・京都ER
副主任 加藤尚(かとうひさし)

 

チーム一丸となり苦痛に立ち向かう

当部署では主に救急搬送またはウォークインで来院される患者さんに対して医療を提供しています。患者さんやご家族は、身体的な苦痛だけでなく、多くの不安や恐怖といった、さまざまな苦痛があります。当院では同じフロアに常駐する医師、看護師、救急救命士が一つのチームとなり、患者さんに迅速かつ適切で的確な医療を提供し、少しでも苦痛を和らげ、安心・安楽な治療を受けていただくことができるよう心掛けています。

救急医療をそばで支える『看護部』

人が支える救急医療

救命救急センターには入職1年目の新人からベテランまで幅広い層の看護師が活躍しています。スタッフの中には救急認定看護師が2人、特定看護師が3人在籍し、部署内だけでなく、院内全体における救急医療の知識、技術の向上に取り組んでいます。また2024年から医師の働き方改革が開始されることから、医師・看護師・救急救命士でタスクシフト、タスクシェアを進めています。

患者さんのための救急を追及

以前まで当院は「断らない救急」を掲げ、どのような状態の患者さんでも受け入れていましたが、現在は救急診療の質向上のため、「患者さんの立場に立った救急」を掲げています。以前と比較すると救急車の不応需数は増えていますが、それでも年間6,000件以上の救急受け入れを行っており、全国の救急病院の救急応需率平均を上回っています。今後は救急医療の質を向上させつつ、応需率を増加させていく必要があると感じています。

地域に根差した救急でありたい

以前と比較し、認定看護師救急救命士による地域住民の方への救命講習、地域の医療・介護施設からのドクターカー出動、周辺病院との連携強化など、地域との関わりが強くなってきました。さらに2015年に災害拠点病院、地域医療支援病院の指定を受けてからは、地域医療の中で中核医療機関としての役割を今まで以上に求められていると感じます。

救急医療をそばで支える『看護部』

地域に溶け込む

救命救急センター10周年を迎えられたことは、日々業務をしている全てのスタッフの努力あってこそだと思います。病院スタッフだけでなく、地域の消防署や開業医の先生、さらには住民の方のご協力も大きく影響しています。今後も当院が掲げる「地域から信頼され、大切な人を紹介できる病院へ」を目指し、患者さん一人一人により良い医療の提供ができるよう、尽力してまいります。

個人のスキル向上

昨年度、認定看護師教育課程を受講し、特定看護師の資格を取得することができました。10月の試験に合格すると、クリティカルケア認定看護師の資格も取ることができます。これからも地域に目を向け、山科全体の救急医療の発展につなげるよう努めてまいります。

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