やさしい社会を創造する。|TOP MESSAGE vol.11
このたび洛和会ヘルスケアシステムでは、コーポレートアイデンティティを策定しました。パーパスは「やさしい社会を創造する。」、コーポレートスローガンは「いのちを見つめ、人間を支える。」、合わせて、ヴィジュアルアイデンティティもリニューアルしました。特に、ヴィジュアルアイデンティティは、洛和会のこれまでの四つ葉のマーク「無限の感謝」を踏襲しつつ、高水準な医療を世界に発信していくという想いを込めました。これから、施設案内、職員の制服、車両などに幅広く展開していきます。
さて、「やさしい社会を創造する。」というパーパスについて。洛和会をリブランディングするにあたり、昨年当会の各所管へヒアリングを行いました。その中で「組織としての方向性を明確にしてほしい」という意見が挙がったことを受け、職員の皆さん、そして洛和会に関わってくださる皆さまと共有する理念が改めて必要だと感じ、新しい目標としてつくりあげたものです。特に、今回のパーパスは、私自身が専門家と議論を重ね、組織のトップである理事長としての想いを端的にあらわす言葉として定めました。社会に洛和会の価値を伝えたい、職員一丸となって取り組むために職員の理解を得たい。われわれ民間のオーナーシップを持ったグループとしては、特徴的な目標があっていいと思っています。ただし、社会や職員の願う方向性とずれていない限り。そして今回は、そこからずれていないと確信しています。
「やさしい」というのは、「優しい」にもなりますし、「易しい」にもなります。多様な解釈ができる「やさしい」の意味は、職員自身に考えてほしい、自分の職種、現場で創っていってほしい、各職場、施設、事業ごとに造り込んでいってほしいと考えています。「やさしい社会を創造する。」というのは大きな挑戦である、と同時に、それは必ず実現できると私は断言します。そして、その想いを洛和会ヘルスケアシステムの目標として対外的に伝えるため、「いのちを見つめ、人間を支える。」というコーポレートスローガンを打ち立てました。医療だけでなく、介護、保育、障がい福祉、搬送、福祉用品といった複数の事業を運営している洛和会ヘルスケアシステムとしての新しいコーポレートスローガンです。
私たちは、さまざまな事業について、行政に先駆けて取り組み、そして行政と連携しながら進んでいきます。社会をつくるのですから当然です。
2023年、洛和会は健康経営優良法人認定制度(経済産業省等所管)において「健康経営優良法人2023(大規模法人部門)」に認定されました。働く職員への健康増進活動として、病気の早期発見、治療と仕事の両立やメンタルヘルス対策の実施、また地域健康セミナーなどの取り組みが評価されたものです。こうした活動を積み重ね、2024年度、さらに優良な健康経営を実践している大規模法人に与えられる「ホワイト500」の認定を受けました。職員と地域の健康を守ることは、われわれのパーパスに込めた想いの1つであり、こうして形になったことを誇りに思います。
新年度にあたり、洛和会としては引き続き、救急医療をはじめ、災害医療といったいのちを守る強さを維持しながら、やさしさでも社会を支えていきます。