琵琶湖疏水・ 関西電力 蹴上発電所
琵琶湖疏水とともに歩む
日本初!蹴上の水力発電所
琵琶湖疏水の恩恵は飲み水の供給に留まりません。
1891(明治24)年、日本で初めての水力を使った事業用発電所が京都市東山区の蹴上に造られ、運転を開始しました。
さかのぼること5年前、東京では火力発電所が開設されたばかり。
照明のために電気が使われることが主であったものが、ようやく「ものを動かす」力へと利用され始めたころでした。
そんな時代に、琵琶湖疏水を使った水力発電所を建設した当時の北垣知事に先見性を感じます。
その後、全国的に水力発電所が建設され、電力産業の急速な発展へとつながりました。
京都の町に電車が走る
その琵琶湖疏水の水力によって作られた電気を生かして、1895年には京都市電運行を始めました。
路面電車としては日本で初めてで、その鉄道網は瞬く間に市内全域に拡大。
同年、その電力を生かして京都で開催された、内国勧業博覧会の成功へとつながりました。
琵琶湖疏水の水が作る電気が、京都の暮らし、引いては日本の生活を変える先駆けとなったと考えると感慨深いものです。
INFORMATION
関西電力蹴上発電所
・アクセス
京都府京都市左京区粟田口鳥居町2
京都市営地下鉄 東西線「蹴上駅」下車 徒歩約5分
京都市バス「南禅寺・疏水記念館・動物園東門前」停留所 下車 徒歩約5分
京阪バス「蹴上」停留所 下車 徒歩約5分
当会では、京都市新道児童館が近くにあります。
公開日時 : 2022年01月28日 (金)