年末を彩る京都の風物詩「山科義士まつり」

年末を彩る京都の風物詩「山科義士まつり」

年末を彩る京都の風物詩「山科義士まつり」

12月14日、まだほんの少し紅葉が残り、雪曇りに覆われた朝。寒さなど全く感じていないかのような猛々しい義士たちによる祭りがはじまりました。洛東の地、山科で行われる「山科義士まつり」。義士の行列は桜・紅葉の名所「毘沙門堂門跡」からはじまり、半日かけて山科駅・区役所など街中を練り歩きながら、赤穂浪士を祀る神社「大石神社」へと向かいます。
毘沙門堂門跡での「エイ、エイ、オー!」と迫力満点の出陣から、陣太鼓の演奏とともに街へ下りていく義士たちの姿は、闘志にみなぎっており、観客もそのエネルギーに当てられ寒さが吹き飛びます。

毘沙門堂門跡での義士行列

山科義士まつりの発足と先人たちの思い

山科義士まつりの義士たち

山科義士まつりは昭和49年から行われている区民参加型の祭りです。昭和30年~50年代、山科では人口の急増に伴い、地域の一体感を維持することが難しくなっていました。そんな中で先人たちが立ち上がり、地域住民やさまざまな企業、行政が手を取り合ってはじめられたのがこの祭りです。この行事を毎年行うことで、健全な地域コミュニティの発展につなげることを目的とされています。
第46回目となる今年も、交通整理にあたる警察官や、沿道で声援をおくる住民の方々、運営を支援するたくさんの企業や協会など、多くの方々が力を合わせて行われました。洛和会音羽病院もその一つとして協賛しており、救急救命士を派遣しました。

洛和会音羽病院の救急救命士を派遣しました

洛和会音羽病院 救命救急室 岩崎 祐稀


救急救命処置のスペシャリストである救急救命士。大勢の区民の方が参加する中、万が一のアクシデントに備えてすぐに出動できるよう、山科消防署の隊員たちに同行し、祭りをサポートしました。

地域のつながりを大切に

討ち入り装束に身を固めた義士たちは、時代劇で使用するような衣装やかつら、刀などの小道具も身に着けるほか、とても本格的なメイクも施されています。普段はさまざまなお仕事をされている区民の方たちですが、この日だけは役に完全なりきっている”義士の顔付き”をしていました。沿道では似た格好をしたかわいらしい子どもが遊んでいたり、毎年楽しみにされているご高齢の方が写真撮影をしたり、家族で声援を送るなど、地域の温かいつながりを実感できる行事です。写真だけでは伝わらない良さがたくさん詰まった祭りなので、機会があればぜひ見物しにきてください!

当会も地域に根付く企業として、今後も地域の皆さんとの縁を深めていきたいと思っております。

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