伝統文化を医療で支える ~祇園祭に看護師を派遣~
2024年7月、洛和会ヘルスケアシステムは祇園祭の安心、安全な運営を目的に看護師を派遣しました。400年を超える祇園祭の中で初めてとなる今回の看護師派遣活動は、7月15日・16日の宵山期間と、17日および24日の山鉾巡行で実施され、公益財団法人祇園祭山鉾連合会との協働により実現しました。昨年の祇園祭では、猛暑の影響で70人以上が熱中症で搬送される事態となりました。今年はその教訓を生かし、医療の専門家である看護師を配置し、体調不良者に対して迅速かつ適切な対応ができる体制を整えました。
15日と16日の宵山期間中、当会の看護師は、祇園祭会場で行われた「祇園祭ごみゼロ大作戦」のボランティアの方々を救護対象とした拠点で常駐しました。
7月17日と24日の山鉾巡行では、曳き手や給水ボランティアの方々を対象に救護拠点を設置し、体調不良者の介助にあたりました。
今回の看護師派遣に対し、給水ボランティアの運営者からは「これまで体調不良者が出ても、医療の専門家がいなかったので、その場での素早い判断ができなかった。また、参加しているボランティアの皆さんも祭りの雰囲気で気持ちも高揚しているので自身の体調の変化に気付きにくい。そんな中、看護師の方が冷静で正確な判断をしてもらえたので大変助かった」との感謝の声が寄せられました。
当会は引き続き、祇園祭の安全な運営に協力し、地域の文化を守る活動を推進してまいります。今年の祇園祭での取り組みは、今後の地域医療支援活動の一環として、さらなる発展を目指していく所存です。
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公開日時 : 2024年08月22日 (木)