野球の上達が理学療法士の僕を成長させる
丸太町リハビリテーションクリニック リハビリテーション部 理学療法士
山﨑 勢那(やまざき せな)
経歴
京都市出身。中学生で本格的に野球を始める。京都府立洛西高等学校出身。専門学校在学中に社会人野球クラブチームに入団。2018(平成30)年、洛和会ヘルスケアシステムに入職。軟式野球で日本代表、硬式野球では京都府代表。
実績
2013年 京都高校野球大会夏季大会ベスト8
2014年 京都高校野球大会夏季大会ベスト16
2016年 社会人野球クラブチーム(鴨沂クラブ)に入団
2017年 SWBC JAPAN関西Aチームに入団
2018年 SWBC JAPAN 軟式日本代表
2019年 2020年 社会人野球選抜対抗戦京都府代表
2020年 SWBC JAPAN関西Aチーム キャプテンに就任
2021年 社会人野球クラブチーム(鴨沂クラブ)副キャプテンに就任
※2021.6.23時点
野球とのかかわり
祖父が社会人野球チームの監督を務めていたこともあり、幼少期から野球は身近なものでした。本格的に野球に取り組みはじめたのは中学校の部活からです。高校で硬式野球に移行し、専門学校時代に社会人クラブチームに所属して硬式野球を続け、後に知人の勧めで軟式のチームにも加入しました。
野球を通しての成長
ショートを守ることが多く、打順は上位か6番。決してクリーンナップではないですが、選球眼が良く、出塁率が高いのが自慢です。バランスよく何でもできる器用なタイプだと自負しており、いろいろな場面でチームメートを引っ張ることを意識しています。ショートは守備で周りを見て指示を与える重要なポジションですし、積極的に声を掛けてチームの勝利を目指しています。きっかけは、高校時代に副キャプテンに任命されたことです。個人の成績だけを求めるのではなく、チーム全体のことを意識するようになりました。今思えば自由奔放にプレーしていた私に、俯瞰的な視点を身につけさせようという監督の考えでの任命だったのかもしれません。その経験もあり、社会人野球でも軟式野球でキャプテン、硬式野球でも副キャプテンを拝命しています。
日本代表・京都代表に選出
社会人野球のリーグ戦で結果を残したことで硬式野球の京都府代表に、軟式野球ではセレクションに合格して日本代表になりました。セレクションは200人中20人しか受からない狭き門でした。代表での活動は、とても学びが多いです。いろいろな考えや取り組み方を知ることができるのはもちろん、一段階深いレベルでの考えを持つ人が多く、野球選手としても社会人としても大変刺激になっています。
理学療法士を目指したきっかけは?
高校への推薦が決まるかどうかという時期に「野球肘」を発症しました。完治まで1年かかると言われていたのですが、適切な治療を受けたことで、半年で投げられるようになり、幸い早期復帰できました。この出来事がきっかけで、けがに苦しむ選手の力になる仕事をするという夢を持ちました。現在、理学療法士になり、野球も続けられているのですから、まさに理想が叶った状態です。
野球の経験が仕事にも好影響
俯瞰的に周りを観察する姿勢が仕事にも生かされています。私が勤務する丸太町リハビリテーションクリニックには毎日80人前後の患者さんがいらっしゃいます。適切にみんなに目が行き届くよう、広い視野を持って接することを心掛けています。
仕事のモットーとやりがい
ポジティブな声掛けと納得いただけるまで説明することを意識しています。リハビリテーションもやり方を説明するだけでは、なんとなくの状態で取り組んでしまい、必要性が感じられず自主トレーニングを怠り、再発につながってしまうこともあります。だからこそ、なぜこのリハビリテーションが必要なのか、根本的な原因は何なのかをしっかりと説明します。そして治療後、「ありがとう」といってもらえたときは本当に嬉しいです。現役で野球をしているからこそ感じる仕事のやりがいもあります。野球部の高校生や大学生、時にはプロ野球選手にも治療を施すことがあります。野球選手に対しては、野球を知っているからこそしっかりと向き合えると思っています。体の機能だけでなく、野球の技術の話もできますし、練習方法も分かります。現役の選手と技術面で深い話ができるのは私の強みです。また、野球を精一杯頑張った結果である代表歴があることで、特に信頼につながっていると思っています。野球がないと今の仕事もできていないですし、土日は全力で野球に取り組んでいます。野球が仕事のモチベーションに、仕事が野球へのモチベーションにつながっています。
今後の夢や目標
野球選手としては、所属チームを京都ナンバーワンのチームにしたいです。試合の中では、ターニングポイントが3回くらいあると考えています。そういう節目を見極め、適切な声掛けで悪い流れにならないようにし、チームを引っ張りたいです。また、理学療法士としては、任されたこと一つ一つにしっかりと取り組んで成長したいです。当クリニックは、患者さんを1から10まで見られる恵まれた環境です。日々の業務の経験と、先輩方や洛和会学術支援センターに指導いただきながら、将来は本を出版できるくらい知識を身につけられればと思っています。
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丸太町リハビリテーションクリニック
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