ICLSコース

ICLSコース

季節が春から夏っぽく変わってきましたね。
研修医1年次シリーズの最後は矢賀部が担当させていただきます。

コードブルーと聞いて皆さんが思い浮かべるのは山P? それともガッキー?
残念ながら僕たちがコードブルーといわれるとそんな華やかなものは思い浮かばないわけでして…。

コードブルーは院内の急変患者に対して蘇生システムを立ち上げるための合図です。
そしてそこで必要なのがICLSの能力というわけです。

そもそもICLS(Immediate Cardiac Life Support)とは院内の突然の心停止に対する最初の10分間のチーム蘇生のことで、このコースではその習得が目標です。
研修を始めて1カ月半ほど、この間にもコードブルーが何度かありましたが現場に行っても、正直何をしていいかわからない、自信を持って走り出せない。
そんな不甲斐ない僕たちのためのICLS講習が先日開催されみんなで受講してきました。

ICLSコース

講習ではBLSの復習から始まり、モニター・除細動器、気管挿管を含めた気道管理の実習、午後は現場を想定したシナリオによる訓練を行いました。
終始受講生は真剣そのもの! と言いたいところですが、受講生は気心しれた同期と病院で一緒に働いている看護師の方、そしてインストラクターも顔を見知った病院の先輩職員ということで終始楽しく受けさせていただきました。

「習うより慣れろ。」とはよく言いますが、胸骨圧迫を中心に反復練習を繰り返しながら手技を練習して、午後のシナリオ訓練では受講生6人1組となってリーダー・胸骨圧迫・気道管理・モニター・ルート・記録などの役割を交代しながら蘇生シミュレーションを行いました。
リーダーになるとかなり緊張するもので頭が真っ白、何をすればよかったっけ? という状態になるということを経験できたのも大きな収穫でした。(緊張しすぎて伝説級の名言をはいた同期もいましたよ!?)

もちろん1日の講習だけで現場で動けるとは到底思えませんが、それでも次のコードブルーは自分が蘇生のリーダーになるんだ! という気持ちで準備していきたいし、その土台を築けた一日でした。

ICLSコース

インストラクターはコースディレクターの谷口先生をはじめ音羽病院の先生方、看護師、救命士の方々が務めてくださいました。またコース全体の運営は救命士林さんが担当してくださいました。
有意義なICLSコースを提供してくださった皆様にこの場をお借りして感謝申し上げます。ありがとうございました。

次のコースでは今回の復習、自分のスキルアップのためにも是非インストラクターの立場で参加させていただきたいと思います。

担当:洛和会音羽病院 ジュニアレジデント1年次 矢賀部元響