大津ファミリークリニックでの研修

大津ファミリークリニックでの研修

こんにちは。

初期研修も2年目の半ばに差しかかって来ました。
音羽病院の研修2年目は選択ローテがあり、メジャー科はもちろん、形成外科・皮膚科・耳鼻科・眼科・緩和ケア科など様々なマイナー科も選択できます。

私は6月からの1カ月間、大津ファミリークリニック(大津FC)で研修させていただきました。
大津FCは外来診療と訪問診療を行っている、地域に根ざした医療を提供するクリニックです。
山科からは京阪電車で20分、三井寺の正門の向かいにあります。

訪問診療では、通院が難しい高齢のご夫婦や小児慢性疾患の子ども、神経難病で人工呼吸器を使用している方まで様々な疾患・背景をもつ患者さんを診させていただくことができました。
かかりつけ医として、病気や看護・介護のことはもちろん、毎日の出来事、はたまた昔の思い出など、自宅ならではのリラックスした雰囲気で患者さんやご家族とお話することができます。

病状が安定している患者さんが多いですが、状態変化があり専門医による検査や入院が必要なときは周囲の病院と連絡を取り合って受診に繋げたり、場合によっては救急車に同乗したりと、他の医療機関と連携を取り合うのも重要な仕事です。
また、大津FCではチーム医療を重視しており、在宅医療に関わる他職種の見学もさせていただくことができました。

薬局訪問では調剤や在宅訪問を見たり、ケアマネジャーの方にケアプラン作成を教えていただいたり、訪問看護・訪問リハビリに付き添ったりと、患者さんが家で生活するためになくてはならない様々な職種の方の仕事を学ぶことができました。

初期研修では急性期病院で疾患に対する治療を主に勉強することになりますが、患者さんにシームレスなケアを提供するためには、家でどんな生活をしていて、どのかかりつけ医に通院して、どのような介護サービスを受けていて…ということが大事になります。

私にとって大津FCでの経験は、そんな地域で過ごす患者さんたちを想像しながら診療できるようになる、とても有意義な研修となりました。

ちなみに、大津FCの周りには美味しいパン屋さんが何軒かあります。そこでお昼を買って食べるのも毎日の楽しみでした。

※表紙の写真は雨の三井寺です。

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