【TQM活動】児童館運営に関する基本的サービスの確保と保育サービスの質向上を目指して
洛和会ヘルスケアシステムでは、医療・介護・保育のサービスの質を継続的に向上するために洛和会TQM支援センターを中心にTQM活動を推進しています。
子ども未来事業部はTQM活動の一環で、保育サービスの質向上を目指した多様な改善に取り組んでいます。
今回は、昨年度から実施中の当会が運営する6つの児童館・地域学童施設が行っている、基本的サービスの標準化を目指したユニークな取り組みをご紹介いたします。
TQM(Total Quality Management)とは
全員・全体(Total)で、医療・サービスの質(Quality)を、継続的に向上させる(Management)ことです。実際の活動には、「QC 手法(QC=Quality Control)」と呼ばれる手法を用います。
取り組みの目的
◎ 児童館・地域学童クラブ運営に関する基本的サービスの統一を目指す
◎ 当会内の他施設を見学し、それぞれの施設の地域性や環境を知る
◎ 他施設の工夫を知り、自施設の職員間で共有し運営に反映させる
具体的な取り組み内容
保育サービスチェック表の作成
児童館理念、活動指針を基に児童館・地域学童クラブ施設が担う基本的サービスを整理し、保育サービスチェック表を作成しました。
訪問チェック
各施設長と子ども未来事業部、TQM支援センターの職員が評価者として、各施設を訪問し、保育サービスチェック表を用いて質問や意見交換をして評価。(訪問チェック)
監査のように、できていない部分を見つけるのではなく、工夫されている点や真似したい所を探すことを意識して行いました。
振り返り
館長会議において、保育サービスの訪問チェックの振り返りを実施しました。チェックシートを基にTQM支援センターのアドバイスをもらいながら話し合いを行い、他施設の良い所は取り入れ、自施設の職員に共有、実行します。この取り組みにより、サービスの統一が図れ、さらには6つの児童館・地域学童施設全ての質の向上につながっています。
取り組みの成果
◎児童館の担う基本的サービスについて6つの児童館・地域学童施設の認識が高まり、標準化につながった。
◎他の施設をチェックすることで自身の働く児童館・地域学童施設の良さと改善点を素直に受け入れられた。
◎訪問チェックにより職員間の関係性が強化された。
子ども未来事業部からのコメント
昨年度の成果を生かして今年度も全施設にて施設長・次席が各施設を訪問して実施を継続しています。
法人内の施設外職員が訪問することで、自施設では「あたりまえ」と思っていたサービスや工夫が良いものだと気づくきっかけとなり、訪問した職員は自施設に取り入れることができるため施設全体の質の向上へとつながっています。
今後もこのような取り組みを継続し、保育サービスの向上に努めてまいります。
関連情報
公開日時 : 2023年09月12日 (火)