耳鼻咽喉科 医師が教える!子どものアレルギー性鼻炎

耳鼻咽喉科 医師が教える!子どものアレルギー性鼻炎

こんなとき、どうしよう 〜子どもの鼻水が止まらない〜
Q:子どもが1日に何度も繰り返すくしゃみ、水のような鼻水、息苦しい鼻づまりで悩んでいます。
どんな病気が考えられますか?
A:それはアレルギー性鼻炎の可能性があります。

アレルギー性鼻炎について教えてくれるのはこちらの方!

洛和会丸太町病院 耳鼻咽喉科 医員 松本 幸江(まつもと さちえ)
洛和会丸太町病院 耳鼻咽喉科
医員 松本 幸江(まつもと さちえ)

専門医認定・資格など

日本耳鼻咽喉科学会耳鼻咽喉科専門医

アレルギー性鼻炎って?

特定の物質を異物と判断すると、その異物を排除し、さらなる侵入を防ぐために、くしゃみと鼻水、鼻づまりがおこります。その反応が強くでるのがアレルギー性鼻炎で、花粉症に代表される季節性のものと、ダニやほこりが原因となる通年性のものがあります。特にお子さんは学校の健診で指摘されることもあり、しっかりと治療されないと、咳やのどの違和感、中耳炎、頭痛など、さまざまな症状を引き起こす副鼻腔炎を合併することもありますので、注意が必要です。

主な症状

・鼻水
・くしゃみ
・鼻づまり
・目のかゆみ
・目の充血    など
鼻づまりは睡眠障害の原因になり、学校で居眠りをしたり、集中力が低下したりすることもあります。寝ているときは口で呼吸していませんか? 口呼吸はのどの渇きや痛みなどを起こすこともあります。

ご自宅での対処方法を動画で解説!

動画でもわかりやすく解説しております!ぜひご覧ください!

原因と状態を調べる

問診、鼻鏡検査、血液検査の血清特異的IgE抗体検査などがあります。また、アレルギー性であれば何が原因になっているかを検査します。また、アデノイドの肥大や副鼻腔炎の合併症などがないかを鼻腔ファイバーにて検査することもあります。

病院と自宅で治療

まずは投薬による治療を考えます。内服薬や点鼻薬に加え、必要があれば点眼薬の処方も行います。高学年のお子さんで局所麻酔が可能な方には、鼻の粘膜をレーザー焼灼する外来手術も行っています。また、12歳以上で減感作療法※が必要だと判断しましたら、対応可能な医療機関へ紹介させていただきます。

※減感作療法…原因となる物質のアレルゲンをごく微量ずつ与えて身体を慣らし、過敏反応が起こらないようにするもの。

気を付けてほしいこと

予防法としてはアレルギーを避けることが大切です。花粉症にはメガネや帽子などを着用することや、外から抗原となる物質を入れないことが大切です。一方でダニに対するアレルギーも子どもには良くあります。家の掃除や布団の天日干しなどを行い、清潔に保ちましょう。

今回は子ども中心に紹介しましたが、大人でもアレルギー性鼻炎や花粉症、副鼻腔炎に悩んでおられる方はたくさんおられます。一度、耳鼻咽喉科外来を受診してください。

お問い合わせ先

洛和会丸太町病院 耳鼻咽喉科

TEL:075(801)0351(代)

こちらの病院でもアレルギー性鼻炎の治療を行っています
洛和会音羽病院 耳鼻咽喉科・頭頸部外科
TEL:075(593)4111(代)

公開日時 : 2021年04月01日 (木)

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