言語聴覚士による京都市立東総合支援学校でのリハビリ支援

言語聴覚士による京都市立東総合支援学校でのリハビリ支援

洛和会ヘルスケアシステムのリハビリテーション部は、京都市立東総合支援学校の教員に対するリハビリ指導および生徒への指導・支援のため、言語聴覚士の派遣を行っています。

洛和会音羽病院 リハビリテーション部 副係長 堤櫻子

洛和会音羽リハビリテーション病院 リハビリテーション部 係長 松元雅俊
 
毎週1回、別々の曜日に学校へ伺う2人の療法士。発音が不明瞭であったり、声が出にくかったりする児童・生徒の個別授業に同席し、“先生の相談に乗る”という形で、専門家の目線からさまざまなアドバイスを送ります。対象は小学生から高校生まで、コミュニケーション自体が苦手という子どももいます。

授業を側で聞きながら、気付いたことをメモに取り、先生からの質問に丁寧に答える堤。嚥下(えんげ)の確認や、食べ物の形態や介助方法について相談に受けることもあります。

基本的には先生のやっておられる内容の方向性は変えずに、療法士としての意見をお伝えします。子どもたちをよく知っておられるのは先生ですし、先生が納得して受け入れてくださることが大前提です。新しい道を切り開いていくというよりも、一緒にブラッシュアップしていく感じです。「専門家の活用」ですね。普段の病院での勤務は高齢の方が多いので、子どもたちと接していると、また違った楽しさやかわいらしさがあり、関わることができてとてもうれしいです。

洛和会音羽病院 リハビリテーション部 副係長 堤櫻子(言語聴覚士)

また、松元も穏やかな笑顔で子どもの横顔を見つめ、先生とじっくりと話し合います。

長い目で見るというか、未来を見据えて提案していく難しさはありますが、自分が提案した個別課題によって子どものできることが増えたり、成長が見られたりすると、やりがいを感じます。医療現場ではない学校という場所で、医師の指示ではなく自分の意見を伝えることに大きな責任を感じますが、子どもや先生方と一緒に、成長していければと思います。

洛和会音羽リハビリテーション病院 リハビリテーション部 係長 松元雅俊(言語聴覚士)

今後も学校や先生に伴走し、子どもたちの支援に尽力してまいります。

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