40歳頃からの気付かない間に進んでしまう怖い目の病気

40歳頃からの気付かない間に進んでしまう怖い目の病気

気付かない間に進んでしまう怖い目の病気

40歳を超えると、ものの見え方に変化が現われるようになります。「近くのものが見えにくい」「蚊が飛んでいるように見える」これらは加齢による生理的な変化ですが、ときには、白内障や緑内障、網膜剥離など深刻な病気が隠れている場合があります。すべて年のせいだと片付けず、定期的に眼科を受診することが大切です。

洛和会丸太町病院は、2020(令和2)年5月に眼科を開設しました。放っておくと危険な目の病気に医師や看護師、視能訓練士が対応し、質の高い検査・治療を行っています。

洛和会音羽病院 アイセンターとの連携

より高度な検査や処置、手術が必要な場合は洛和会音羽病院 アイセンターと連携して治療を行っています。2つの病院がしっかりと連携しているため、スムーズな移行が可能です。

洛和会丸太町病院 眼科 医員 出口 絵梨子(でぐち えりこ)
洛和会丸太町病院 眼科
医員 出口 絵梨子(でぐち えりこ)

専門分野

眼科疾患全般

専門医認定・資格など

日本眼科学会専門医
眼科ボトックス療法認定医

眼の構造

眼の構造

目の病気について

放っておくと失明につながる「緑内障」

40歳頃から病気になる可能性が徐々に増え、目から入ってきた情報を脳に伝達する視神経に障害が起こり、視野が狭くなります。しかし、初期はほぼ自覚症状が無く、発見が遅くなったり、途中で治療をやめてしまったりする方もおられます。一般的に眼圧は10~20mmHgですが、高い値になっていても自分では測定できないことや、正常範囲にあっても神経のもろくて弱い性質のために、気が付かないうちに視野の障害が起こっていることがありますので、眼圧測定や眼底検査で早いうちに発見して治療する必要があります。

糖尿病による目の合併症「糖尿病網膜症」

糖尿病によって網膜の血管が詰まったり、変形や出血を起こしたりすることで視力が低下します。初期には自覚症状がないので、定期的な検査が必要です。当院では血流の悪くなった網膜の血管をレーザー光で固め、病気の進行を遅らせる「網膜光凝固術」を行っています。その他治療が必要な場合は、洛和会音羽病院 アイセンターにて対応させていただきます。

40歳から進行する「白内障」

80歳になると、加齢によりほとんどの人が白内障になります。白内障は眼のレンズ部分である水晶体が白く濁ることが原因ですが、早い方だと40歳ぐらいから進行し始めるといわれています。「最近視力が落ちた」「光を見るとまぶしい」「目のかすみがある」などの症状はありませんか? 手術が必要な方は洛和会音羽病院 アイセンターで行い、術後の経過観察は再び洛和会丸太町病院 眼科外来で行うことも可能です。

動脈硬化によって生じる「眼底出血」

血圧の高い人ほどなりやすいのですが、血圧が高くなくても、加齢により網膜血管の動脈硬化が進み、眼底出血が生じることがあります。眼底検査により、網膜血管の動脈硬化の程度を把握できます。

蚊やゴミが頻繁に見える「飛蚊症」
~後部硝子体剥離による生理的飛蚊症~

目の中のゼリー状の物質「硝子体」が40歳代頃から変化し、加齢に伴って網膜から剥離すること(後部硝子体剥離)によって、蚊やゴミのようなものが飛んで見える症状(生理的飛蚊症)がでます。近視の方は若くして生じるといわれています。生理的飛蚊症は治療の必要はないですが、似た症状が網膜剥離などにも見られるため、注意が必要です。網膜剥離の場合、早期の治療が必要になります。

その疲れ目「ドライアイ」かも

パソコンやスマートフォン、エアコンなどにより、眼の表面が乾燥し、違和感や痛みを感じたりすることがあります。痛みがある方は、角膜や結膜に傷がついている場合もあります。ひどい場合は傷から感染症を起こすことがあり、視力低下にもつながります。

マスカラが「ものもらい」の原因に

まぶたの一部が細菌感染によって腫れて赤くなり、痛みやかゆみを伴うことがあります。マスカラなどの化粧により悪化の原因になることも。抗生剤の点眼薬や内服での治療が基本ですが、長引くと必要に応じて切開手術をする場合もあります。

花粉による「アレルギー性結膜炎」

花粉症はいろいろな部位に症状が出てきます。目のかゆみや充血、ゴロゴロするといった違和感、目やにや涙が出ることがあります。アレルギー性結膜炎という病気となって現れ、抗原となる花粉などが原因の季節性のもの(2〜5月)とホコリやダニなどが原因の通年性のものがあります。

大人もかかる「アデノウイルス感染症」

子どもだけではなく、大人も感染する病気です。非常に感染力が強く、発熱や咽頭炎などに加えて、眼の充血、目やになどが出る結膜炎を伴います。お早めに眼科を受診してください。

一緒に眼の治療に取り組みます

一人一人の患者さんに寄り添った診察ができるように心掛けております。何か気になる眼の症状がある方はお気軽にご相談ください。

一緒に眼の治療に取り組みます

お問い合わせ先

洛和会丸太町病院 眼科

TEL:075(801)0351(代)

洛和会丸太町病院 眼科と連携して検査・治療を行っています
洛和会音羽病院 アイセンター
TEL:075(593)4111(代)

公開日時 : 2021年05月01日 (土)

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