洛和会ヘルスケアシステムには、居宅介護支援事業所と訪問看護ステーション、ヘルパーステーションが同じフロアに集まる事業所があります。利用者さんの在宅生活を支える上で、介護サービスの連携は欠かせません。今回は、醍醐駅前(京都市伏見区)にある3事業所の管理者に在宅サービスの連携事例や介護に携わる者としての思いなどを聞きました。
今回お話を聞いたのはこちら!
居宅介護支援事業所醍醐駅前
介護支援専門員 係長 皆川直輝(みながわなおき)
主な業務内容
介護サービスを受けるための介護保険の申請・ケアプランの作成などを行います。
洛和会訪問看護ステーション醍醐駅前
看護師 主席係長 木村春美(きむらはるみ)
主な業務内容
自宅を訪問し、日常的な体調管理や主治医の指示書を元に医療処置や清拭、排せつ介助などを行います。
洛和ヘルパーステーション醍醐駅前
介護福祉士 係長 金澤路子(かなざわみちこ)
主な業務内容
ケアプランに基づいて身体介助や生活援助を行います。
情報共有がスピーディー
皆川(居宅介護支援事業所)
3つの事業所が同じ所にある一番のメリットはケアプランを考えるケアマネジャー(介護支援専門員)と実際にサービスを行う看護師やホームヘルパーが身近にいるので、情報共有が早いことです。コロナ禍で、サービス担当者会議の開催を自粛せざるを得ないこともある中、対面で話をできることも利点と考えています。
木村(訪問看護ステーション)
お互いの動きが見えているので、それぞれの役割なども理解しやすいですね。
金澤(ヘルパーステーション)
ホームヘルパーは、医療的なサポートはできないので、不安に思ったことを看護師に気軽に相談できることはとても安心できます。
皆川
日々の利用者さんの状態も聞けるので、ケアプランの見直しなどもスムーズにでき、利用者さんにも大きなメリットになっていると感じています。
寝たきりからの回復
皆川
デイサービスを利用されていた方のお話ですが、病状が悪化して入院され、主治医から自宅に帰るのは難しいと言われました。ご本人とご家族は自宅に戻ることを希望されていたため、訪問看護と訪問介護を利用されることに。
木村
退院にあたり、尿路感染の予防が課題となっていたので、ご家族に排せつ管理の指導を行い、感染症を引き起こさないよう私たち看護師も日々経過を見守っていました。
金澤
ホームヘルパーも、訪問時の様子などを詳細に訪問看護師に共有し、変化があればすぐに対応してもらえたので、とても安心できました。
皆川
今ではデイサービスの利用を再開されるまでに回復されました。
木村
このときは、素早く情報共有を行うことで、早期にサービスを開始できました。また、感染症予防に対しても多職種が密に連携していたことで、大きく体調が悪化することなく元気に過ごされており、うれしく思っています。
介護者が新型コロナウィルス感染症に…
金澤
独居の利用者さんのご家族が新型コロナウィルス感染症の濃厚接触者になり、介護ができなくなったと相談があり、ご家族の自宅待機期間中に居宅と訪問介護が協力してケアに当たったこともありました。
皆川
利用者さんは、急にご家族が来られなくなったことで不安になっておられました。担当ケアマネジャーは、感染防止対策として訪問を控えなければならなかったので、ホームヘルパーさんに訪問時の様子を細かく共有してもらっていました。
木村
利用者さんの中には、新型コロナウイルスに感染した方もおられましたので、そういった情報は適宜共有をするよう心掛けています。
利用者さんに安心して生活してほしい
皆川
今は新型コロナウイルス感染症の蔓延により、不安を抱える利用者さんがたくさんおられます。そんな時だからこそ、醍醐駅前の3事業所が一丸となり利用者さんに質の高い医療・介護を届けられるよう努めたいと思っています。
木村
ケアマネジャー、ホームヘルパーは、どんな小さなことでも共に喜び合える利用者さんを支える一つのチームだと思っています。そして、利用者さんの「こんなことがしたい」「こうなりたい」を大切にしながら、ご家族の思いに寄り添う看護を提供したいと思っています。
金澤
近くにケアマネジャーや看護師がいることで、利用者さんに対しての介護方針が話し合え、利用者さんのちょっとした変化も共有できます。各サービスの専門職として連携をとりながら利用者さんがご自宅で安心して生活ができるよう支えていきたいです。
居宅介護支援事業所醍醐駅前
TEL 075(575)3763
洛和会訪問看護ステーション醍醐駅前
TEL 075(575)5011
洛和ヘルパーステーション醍醐駅前
TEL 075(575)3762
〒601-1375 京都市伏見区醍醐高畑町29-3
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公開日時 : 2022年06月10日 (金)