職員の心理的な安心を目指して こころに寄り添う公認心理士

職員の心理的な安心を目指して こころに寄り添う公認心理士

当会の介護事業部では職員が働きやすく、働きがいのある組織づくりに力を入れるため、ES(Employee Satisfaction:従業員満足度)相談室を設置しています。2022年度から介護事業部ES相談室に専属の公認心理師が加わりました。心理学的視点から職員に寄り添う公認心理師に援助のポイントや思いについて聞きました。

ES相談室でメンタルヘルスケア

従業員の一人一人が自分と周囲の人(利用者さん、同僚、家族など)を大事にしながら働くには、職場の環境や仕事内容、責任について納得し、満足して働けているという従業員満足度(Employee Satisfaction)を高めることが重要となります。その一環として当会介護事業部では、仕事の悩みや私生活の「ちょっと誰かに話を聞いてほしい」という気持ちを言葉にしやすい場としてES相談室を設置しています。

こんなお悩みありませんか?

  • 仕事や健康について
  • 職場の人間関係について
  • 部下や後輩のサポートの仕方について
  • 休職や復職について
  • 子育てや家族、友人について

公認心理師とは?

保健医療、福祉、教育その他の分野において、心理学に関する専門的知識および技術を持ち、心理に関する支援を要する者や関係者の相談に応じ、心理状態の観察や分析、助言や指導その他の援助を行います。公認心理師登録簿への登録を受けることで公認心理師の名称を用いて業務を行うことができます。

ES相談室の公認心理師としての役割

これまでは、洛和会音羽病院 臨床心理室で認知症ケアチームや心不全チームの一員として、外来や入院患者さんの心理検査やカウンセリングを担当していました。介護事業部の職員を対象としてメンタルヘルスケアを行う現在、個人を取り巻く組織のことも考えながら援助を行うことが大事だと痛感しています。

デジタルデトックス|公認心理士オススメ

電子スクリーン症候群(ESS)について聞いたことはありますか? スマホやゲームなどの電子スクリーンがさまざまな影響を与え、子どもの脳と心、社会性の育ちを阻害するというものです。しかしながらESSは大人にも当てはまるといわれ、寝つきが悪くなったり、気分が落ち込みやすくなったりすることが指摘されています。そこで、オススメしたいのがデジタルデトックスです。スマホやゲームを使わないで過ごす時間を作ることで、脳や体の健康を取り戻す効果があります。

  • 気持ちがスッキリする
  • イライラした気分になりにくくなる
  • 集中力や記憶力が増す
  • 頭(脳)の疲れが取れる
  • 睡眠の質が良くなる
  • ストレスが減る など

最後に…

介護事業部 人事採用課 課長 濵口 愛(公認心理師)

介護現場も医療現場と同じようにミスが少なく、生産性の高いチームが求められています。認知症ケア専門士の資格やストレスチェック実施者研修などでの学びも生かし、介護事業部職員のメンタルヘルスケア担当として、職員一人一人が自分と相手を大事にしながら働ける職場づくりに貢献したいと思います。

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