介護∞農業
洛和グループホーム瀬田で秋の収穫祭
10月23日に、洛和グループホーム瀬田で秋の収穫祭と題し、入居者さんに芋ほりと九条ネギの出荷前作業をお手伝いいただきました。これは、医療・介護施設で農業を活用して、認知症高齢者の自立支援や生きがいを創出する仕組みづくりをされている株式会社ぐるぐるファームとの連携企画です。
今回は、ぐるぐるファームの代表を務める大石龍さんがプランターを使って育てたサツマイモを持ってきていただき、入居者さんにイモほりをしてもらいました。
どんな大きさのサツマイモが出てくるのか、わくわくしながら掘っておられました。思ったよりも力が必要で苦戦されている方や、昔農作業をされていて手際のいい方も。
大石さん(写真右)に手伝ってもらいながら、複数のプランターの芋ほりを行いました。
大石さんは13年間、洛和会音羽病院で看護師としてキャリアを積んでおられました。看護師として働く中で、認知症高齢者が増え、その方たちが楽しみをもって過ごしてもらえる事は何かと考えていたときに、農業に出会い、看護師を辞めて農業の世界に飛び込まれたそう。現在は週に2回、同院で非常勤で看護師をしながら九条ネギの栽培と医療・介護施設での農業に取り組んでおられます。
サツマイモのサイズは小ぶりなものが多かったですが、中には大きめのイモも!
次は、九条ネギの出荷前作業。
大石さんの作る九条ネギは、滋賀県内の給食センターに卸しておられます。その九条ネギを出荷できる状態にするお手伝いを入居者さんにしていただきました。
ネギの外側の部分や茶色くなった部分を取り除いていきます。
皆さん黙々と作業をされ、あっという間に終わりました。
きれいになった九条ネギは、滋賀県内の小学校に通う子どもたちの給食となり届きます。
作業をしている間にグループホームで、採れたサツマイモを使ったおやつを作ってくれました!
見学に来ていた洛和会・入居相談センターの職員も試食。甘くてとてもおいしかったです!
入居者さんの笑顔で作業される姿が印象的でした。
施設では、その他にも大石さんにご指導いただきながらブドウやミヨウガ、ナスなどの栽培も行っています。
そして今後も、洛和会ヘルスケアシステムでは農業を活用する病院・介護施設が増える予定です。
医療・介護現場で農業を用いて行う園芸療法は、自然や植物に触れることによりストレスが軽減され、植物を育てるなど創造活動による意欲の回復や生活の改善がみられると言われ、全国的に注目されている取り組みです。
今後も、高齢者の方が、生き生きとした毎日を過ごしていただけるよう努めてまいります。
関連コンテンツ
公開日時 : 2023年10月31日 (火)