タイから視察~洛和会の医療・介護を学ぶために~
昨今、ASEAN諸国全般で高齢化対策が共通の課題となっています。タイも例外ではなく急速に高齢化が進行しており、2023年には高齢化率が16%、2050年には31.6%に上昇すると予測されています。
そのタイから5月14日、洛和会音羽リハビリテーション病院に14人が視察に来られました。今回の視察は、日本におけるウェルネス、老化による疾患の予防と治療、長寿管理におけるイノベーションについて学ぶことなどを目的として実施されました。
まず初めに、ウェルエージング協会会長 小川利休氏が、日本とタイの現状を比較しながら、日本の介護サービスや地域連携型介護の仕組みから始まり、認知症や生活習慣まで、“ウェルエージング=年齢を重ねることを前向きにとらえ、こころ豊かに生きる”ために必要なことについて解説しました。
次に洛和会ヘルスケアシステムの歩みをまとめた動画を視聴いただき、医療・介護のみならず、健康・保育や教育・研究の分野にも及ぶ包括的な取り組みを行っている当会の概要を知っていただきました。その後、洛和会音羽リハビリテーション病院の職員が同院について説明し、2024年8月にオープンする新棟についても紹介しました。また同院 理学療法士が院内で実施している回復期リハビリテーションなどについて説明しました。
講義終了後、病院内を巡り、リハビリテーションの様子や洛和会京都音楽療法研究センターなどを見学されました。
病院内の見学終了後、外国の方に大変人気のある洛和会京都健診センターの人間ドックをご紹介し、今日の講義や病院見学についての質疑応答が行われました。最後に洛和会音羽リハビリテーション病院 副院長 横山 雅人が「洛和会が医療や介護の分野で取り組んできたことが、タイの皆さんの課題解決のお役に立てれば幸いです」とあいさつし、今後も友好的な関係をつくっていきたいと締めくくりました。
今後も当会では、高齢化が進む周辺諸国のモデルとなるような「より良い地域包括ケアシステム」を構築し、地域の皆さんが住み慣れた場所で幸せに暮らし続けられるよう取り組んでまいります。
公開日時 : 2024年05月22日 (水)