洛和会音羽病院ではCCOTの取り組みを実施しています
洛和会音羽病院ではICUの主任看護師が中心となり、CCOTの取り組みを開始しています。
CCOT(Critical care outreach team)とは?
集中ケアの訓練を受けた看護師らが主体となって,ICU退室患者と何らかの 懸念のある入院患者を定期的に訪床して回り,起動基準に抵触する患者を早期発見することを目指した対応チーム。
院内迅速対応システムRRS(Rapid Response System)のひとつであるCCOT。
前兆・サインがあれば急変する前に手を差し伸べることができ、急変の減少に繋がるのではないかと考え、CCOTを導入しました。
ICU退室患者のフォローや病棟看護師からの「何かおかしい」という相談に対して、看護師間でのチェックを行っています。
この取り組みにより、実際に病棟看護師からの発信で急性白血病を発症した症例を発見し、ICUで治療を行うことで救命することができました!
CCOTの対象者
・ICU退室時評価で危機的状況にある患者を特定する際のツールの一つである早期警告スコア(NEWS:NationalEarly Warning Score)にて中等度リスク以上の患者さん。
・ICU多職種カンファレンスにて協議の結果訪問の必要性が高いと判断された患者さん。
ラウンド時にNEWSにてスコア化し低リスクになればラウンドを終了し、以後は、病棟からのWorried Callで対応しています。
RRS(Rapid Response System)とは?
患者に対する 有害事象を軽減することを目指し,迅速な対応を要するようなバイタルサインの重大な増悪を含む急激な病態変化を覚知して対応するために策定された介入手段。
Worried Callとは?
看護師や医療従事者の第六感で感じた不安に対応するシステムであり、不安時はICUへコールしCCOTを起動。
また、ラウンドやWorried Callによる対応時にICUのスタッフが病棟看護師にレクチャーすることで看護過程や対応方法についての知識の向上を図っています。
今後も当会ではこのような取り組みを積極的に行い、患者さん対応看護レベルの向上を目指します。
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公開日時 : 2022年02月22日 (火)