当会職員2人が瑞宝章を受章
令和6年度春の叙勲において、当会職員2人が瑞宝中綬章、瑞宝双光章をそれぞれ受章しました。
瑞宝章とは、明治21年に制定され、国および地方公共団体の公務または公共的な業務に長年にわたり従事して功労を積み重ね、成績を挙げた人に授与される勲章です。
受章した2人のコメントをプロフィールとともにご紹介します。
瑞宝中綬章 受章
洛和会ヘルスケアシステム 理事長特別顧問
竹中 洋(たけなか ひろし)
プロフィール
1974年 大阪医科大学医学部卒業
1981年 京都府立医科大学医学博士
京都府立医科大学助手、愛生会山科病院耳鼻咽喉科部長、福井医科大学附属病院講師、京都府立医科大学講師を経て、
1989年 京都府立医科大学助教授
1996年 大阪医科大学教授
2004年 大阪医科大学附属病院病院長
2009~2015年 大阪医科大学学長
2015年 大阪医科大学名誉教授
同年、日本医療研究開発機構免疫アレルギー疾患等実用化研究事業プログラムオフィサー、医学・医療システム研究所代表理事
2016年 先端医療振興財団臨床研究情報センター客員上席研究員
2017年~2023年3月 京都府立医科大学学長
2024年4月 洛和会ヘルスケアシステム 理事長特別顧問として着任
2024年4月29日 内閣府より、瑞宝中綬章 受章
受章のコメント
推薦されていることも知らず受章の知らせを受け、大変驚きました。これまで大阪医科大学の病院長、学長、京都府立医科大学 学長など大学の管理職を20年務め、特定機能病院評価をはじめ、厚生労働省や文部科学省のさまざまな職務にも携わってきた功績も併せて評価されたと受けとめています。
私が特に注力してきたテーマは “医学教育の改革”。まず、医学生が身に付けるべき実践的診断能力に関する学習目標を示したモデル・コア・カリキュラムの導入に取り組み、医学教育水準の底上げを図りました。また、当時の日本の医学教育は教授を中心に行われていましたが、「学ぶ人が主体となる教育」へ変えていく必要があると考え、PBLチュートリアルなど教育システムの改革へ踏み切り取り組んできました。
医師・看護師・薬剤師など専門性を持つ医療者のキャリア形成が一様でない現代。洛和会ヘルスケアシステムでは、まずは「研修プログラム」をこれまで以上に充実させ、特に大学卒業後の10年間にしっかり学べる場をつくることが安定した医療展開の基本だと考えています。また、各診療科の「専門医プログラムの精微化」も重要です。
多様性の時代、多くの選択肢から選ぶチャンスがあります。洛和会で教育を受け、留学したり、他院で学んだりしながら、それでももう一度洛和会に帰ってきたいと思えることや、ワークライフバランスの充実などで若い人が笑顔で働くことにより、最終目的である患者さん目線の診療提供ができるところを目指していきましょう。
瑞宝双光章 受章
福井 久美子(ふくい くみこ)
プロフィール
1984年4月 看護師として国立京都病院に入職
副看護師長として国立京都病院で5年、
看護師長として国立姫路病院、国立大阪医療センターにて計8年勤務
副看護部長として国立病院機構紫香楽病院、姫路医療センター、大阪医療センターにて計7年勤務
2013年~ 国立病院機構やまと精神医療センター 看護部長
2015年~ 国立病院機構東近江総合医療センター 看護部長
2018年~ 国立病院機構大阪南医療センター 看護部長
2021年~国立病院機構京都医療センター 看護部長
2023年4月 洛和会ヘルスケアシステムに参事として着任
2024年4月29日 内閣府より、瑞光双光章を受章
受章のコメント
このような名誉ある賞をいただき大変光栄です。私自身は、それぞれの施設で、その時々の問題や課題において職務を全うしただけという認識です。今回の受章は、周りの多くの方々に支えられ、ご支援ご指導いただいた賜物であり、感謝しかありません。また、夫の協力なしには看護師を続けてこられなかったので、夫にも感謝しています。
国立病院機構の医療機関において、長年、看護部長職などを務めてきました。昨年4月から洛和会ヘルスケアシステムに入職し、師長をはじめとする看護管理者を対象にヒアリングを行い、その課題解決をテーマに研修を開催するなど、看護管理者の教育に力を入れてきました。今年度は看護職だけでなく、洛和会全体の管理職の教育にも携わります。洛和会にはさまざまな施設や事業所があり、いろんな働き方ができるところが魅力ですが、「働き続けたい」と思う環境をつくるためには、まず管理者の教育、支援や次世代を育てていくことなど人材育成が重要だと考えます。若い職員が「あんな人になりたい!」と目標になるロールモデルがたくさんいる組織、「日本一働きたいと思われるヘルスケアグループ」を目指し、尽力してまいります。
公開日時 : 2024年06月11日 (火)