多職種連携が救命のカギ ~洛和会音羽病院で救急症例検討会を実施~

多職種連携が救命のカギ ~洛和会音羽病院で救急症例検討会を実施~

多職種連携が救命のカギ
~洛和会音羽病院で救急症例検討会を実施~

6月3日、洛和会音羽病院にて、救急症例検討会が実施されました。今回は、当院職員だけでなく、京都市山科消防署 大塚救急隊から2人、同 山科救急隊から2人、京都市救急教育訓練センターからの実習生2人も参加され、先般、実際に山科救急隊から搬送された事例をもとに、病院ではどのように処置や治療が行われているのかを振り返りました。

 

今回の議題は、バイク事故で高エネルギー外傷※を負い、当院へ救急搬送された症例について。

※体に大きな力が加わって起こった外傷

まず、救急救命は時間との闘いであり、いかに早急に処置することが命を救えるか否かの境目であることを前提に、洛和会音羽病院 救命救急センター・京都ER 副部長 宮前伸啓が外傷蘇生についての治療手順をレクチャー。胸椎骨折による出血や脊椎骨折に伴う大量血胸といった過去の症例をもとに、重症胸部外傷への対応フローを確認しました。

その後、当時の現場状況を時系列で振り返り、多職種(救急救命士、医師、看護師、薬剤師、診療放射線技師、臨床検査技師など)による連携が適切であったかや改善すべき点について、それぞれの立場から熱い議論が交わされました。また、一次救命と搬送を担う地域の救急隊の方とも、改善策や要望などの意見交換を行いました。

「タイムロスを無くしたい」「1秒でも速く適切な治療を」「目の前の命を救いたい」全員の思いが集結し、カンファレンスは幕を閉じました。

 

検討会終了後も話し合う宮前(左)、山科救急隊 隊長(中)、大塚救急隊 隊長(右)

今回の検討会により、救急隊の方々に、病院搬送後の患者さんがどのように治療されているかを知っていただくとともに顔の見える関係を築き、連携を深めることができました。

これからも洛和会音羽病院は地域の救急隊と協力し、地域の皆さんに、より安心な救急医療を提供できるよう努めてまいります。

 

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