向日町警察署で高齢者ケア講義と模擬体験を実施しました

向日町警察署で高齢者ケア講義と模擬体験を実施しました

向日町警察署で高齢者ケア講義と模擬体験を実施しました

7月13日に向日町警察署(向日市)にて「地域の中出支え合う 高齢者の特性の体験と理解」というテーマで介護事業部 グループホーム課 認知症ケアサポートチーム 課長 川嶋 真理子が講義と模擬体験を実施しました。
向日町警察署の署員、総勢23人が受講しました。

この講義と模擬体験は、超高齢社会の現状を踏まえ、警察署の署員と高齢者との関わりが増えていることに対応するために実施されました。
高齢者の保護や非留置者の対応において、身体特性に合わせた適切な処遇を行うため、署員の知識と技能を向上させることが目的です。
これにより、地域の安全と高齢者の福祉を向上させる一助となることが期待されます。

第1部 講義「高齢者などの身体特性とケア要領について」

高齢者と関わる際の心構えとして「驚かさない」「急かさない」「自尊心を傷つけない」の3つでケア方法を話しました。

  • 安全を確保したうえで見守る
  • 自分の感情や時間に余裕をもって対応する
  • 声を掛ける時は一人で
  • 後ろから声をかけない
  • やさしい口調で(大きな声だけだと怒って聞こえるため)
  • 穏やかに、はっきりした話し方で
  • 相手の言葉に耳を傾ける

 

第2部 模擬体験「高齢者の身体特性」

器具を装着し高齢者の身体の制約や日常生活における困難さを体験していただきました。


これらの器具は装着することで、白内障などの症状があり運動能力が低下した90歳代の高齢者を模擬体験できます。

ゴーグルを装着するとこのように見えます。

参加者同士で、高齢者の方を警察車両に乗車していただくことを想定した介助方法を体験しました。

体験者は、「動きや視野に多くの制限があり介助がないと思うように動くことができなかった」と感想を述べました。

 

また、第1部講義で解説した「驚かさない」ための介助方法である「後ろから声をかけない」の重要性を知るために、実際に後ろから声をかけられた場合を模擬体験しました。
体験者は、「視野が狭いためどこから声をかけられたか分かりにくかった。動きの制限があるため振り返る時にバランスが崩れそうで危なかった。」と感想を述べました。

洛和会ヘルスケアシステムは今後もこのような講義と模擬体験などを通じて、高齢者のケアが必須となる方々と連携を強化し、より地域に根差した活動に取り組んでいきます。

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