世界で活躍するトップアスリートが
洛和メディカルスポーツ京都丸太町で
低圧低酸素トレーニング!
当会が運営する洛和メディカルスポーツ京都丸太町。そこに2021年から設置されている酸素室は、西日本最大級(※2023年4月現在)で、一般の方はもちろんのこと、世界で活躍するトップアスリートも利用しています。今回はそのうちの一人、女子100㎞マラソンの日本代表、太田美紀子選手にインタビューしました!
太田 美紀子(おおた みきこ)
経歴
社会人になって、100㎞マラソンに出場した職場の同僚を応援したことをきっかけに、競技人生をスタート!
実績
※一部抜粋
2018年9月 クロアチア100km世界選手権大会 7時間39分45秒 女子4位入賞 団体戦金メダル
2022年8月ドイツベルリン100km世界選手権大会 7時間35分25秒 女子12位 団体戦銅メダル
2023年2月 京都マラソン 2時間48分58秒 女子総合優勝
2023年3月 びわ湖マラソン 2時間49分29秒 女子総合優勝
2023年6月 サロマ湖100㎞ウルトラマラソン 7時間28分42秒 女子総合優勝
はじめに、100㎞マラソンの魅力について教えてください
自動車や飛行機など交通機関が発達した現代では、ある意味、自分の脚だけで100㎞を走ることは壮大で無駄な作業かもしれません。でも、やり遂げた時には、速い者も遅い者も、フルマラソンとは比べ物にならないほど達成感があります。
100㎞マラソン競技に必要と思う能力は…
平坦なロードの100㎞マラソンの制限時間は13~14時間程度なので、その時間を走れる体力がベースとして必要です。走力も重要ですが、一番大切なのはあきらめない気持ちだと思います。
トレーニングのために、洛和メディカルスポーツ京都丸太町の低圧低酸素室を利用されていると聞きました
低圧低酸素トレーニングは2~3年前から取り入れていて、こちらの施設は6月頃から利用しています。1回60分、週1回、斜度4.5~5.0%程度に設定して時速7~8㎞のジョグを45分、残り15分をウォークといったメニューで取り組んでいます。
当施設の低圧低酸素室の使い心地はいかがですか
高地に行けば低圧低酸素環境でトレーニングできますが、時間も費用もそれなりにかかります。街中にある低圧低酸素室は、アスリートにとって非常に効率的で継続しやすいと思います。エアコンも効いていて快適にトレーニングできています。
低圧低酸素室トレーニングを続けてこられて、何か変化はありますか
心肺機能が鍛えられたと感じています。
レース中の一番厳しい時間帯でも、良いペースを保つ力(持久力)が向上しているのを感じます。負荷が大きい中で鍛えることで、レース時の疲労感が改善され、けがもしにくくなったように思います。
低圧低酸素室トレーニングはどんな人にお勧めですか
私は富士登山競走(高低差3000mを駆け上がる競技)に出るために低圧低酸素トレーニングを始めたのですが、心拍を追い込んだ時でも呼吸が楽に感じるようになり、ベストタイムを更新できました。どんなスポーツでも心拍を追い込むことは求められるので、成績が伸び悩んでいる方や、けがをしがちな方にもお勧めです。
※あくまで個人の感想です
今年6月のサロマ湖100㎞ウルトラマラソンでの優勝、おめでとうございます!
今でもまだ信じられませんが、優勝したことだけでなく、自己ベストを5分40秒更新して、念願だったサブ7.5(7時間30分切り)を達成できたことがうれしいです!
目標が達成できた要因はいろいろありますが、普段から一緒に練習してくれている修行仲間の存在が大きいですね。また、2010年以降、一緒に日の丸を付けて戦った個性的で魅力的なランナーたちの輝く姿に勇気づけられて、私も高みを目指し続けることができました。これからも地道に練習に励み、少しでもトップランナーの実力に近づけるように頑張りたいと思います。
7月30日にインド・ベンガルールで開催される2023 IAU 100㎞アジア・オセアニア選手権に出場されますが、意気込みをお聞かせください
サロマ湖の大会から5週間しかなく、体を完全にリカバリーすることはできませんし、レースに合わせた練習も十分にはできないと思っています。また、ベンガルールは標高が1,000m近くあることや、気温や湿度、飲み水や食べ物にも気を付ける必要があり、不安だらけではありますが、日本代表として一緒に走るメンバーは、昨年の世界選手権をともに走った仲間たちということもあり、大変心強く感じています。何より初めてのインドですから、すべてを楽しみたいと思っています!
私たちも日本から応援しています! 貴重なお時間をいただき、ありがとうございました
ありがとうございました。
公開日時 : 2023年07月27日 (木)