東京オリンピックメダリストが洛和メディカルスポーツ京都丸太町で低圧低酸素トレーニング！

当会が運営する洛和メディカルスポーツ京都丸太町。そこに2021年から設置されている酸素室は、高圧高酸素・低圧低酸素の２WAYで利用できる西日本最大級（※2023年4月現在）の設備で、一般の方はもちろんのこと、世界で活躍するトップアスリートも利用しています。今回はそのうちの一人、男子20km競歩東京オリンピック銅メダリスト、山西利和選手にインタビューしました！

山西利和（やまにしとしかず）

経歴

中学生の時、陸上競技部に所属し競技生活をスタート。主に長距離種目に取り組む。高校の時に先生や先輩の勧めで競歩を始め、世界ユース陸上競技選手権大会に日本代表として出場するなど活躍。京都大学工学部卒業というトップアスリートとしては異色の学歴を持つ。2018年から愛知県の実業団に所属している。

実績

※一部抜粋

2018年ジャカルタアジア大会　銀メダル

2019年世界陸上競技選手権大会　男子20km競歩　優勝

2021年東京オリンピック　男子20km競歩　銅メダル

2022年世界陸上競技選手権大会　男子20km競歩　優勝

はじめに、競歩の魅力を教えてください

普通に走ることと競歩の一番の違いは体の使い方で、「地面から足が浮かない」方法で体を動かしながら「速く走る」、この2つを両立させるために試行錯誤しながら修得していくプロセスが、僕にとってはすごく面白くて、のめり込みました。

競歩という競技に必要と思う能力は…

まずは、地道な努力を継続できる力が必要です。

それと、初めに学んだことに捉われず、フェーズごとにアップデートしていくことが大切ですね。同じことを同じやり方で続けているだけではどこかで頭打ちになる。その時に別の角度で自分を見直し、シンプルに考え直したり、現状を疑ったり、ブラッシュアップしていける視点を持つことが成長に欠かせないと思っています。

低圧低酸素トレーニングはいつごろから取り入れていますか

大学生の頃から、山へ行って高地トレーニングをしたり、こちらのような低圧低酸素環境施設内で行ったりしています。

最近は、洛和メディカルスポーツ京都丸太町の低圧低酸素室を利用されているそうですね

6月頃から不定期で利用させてもらっています。合宿などの集中トレーニングの合間にこちらへ来て、追い込み練習のつなぎのような感じで利用しています。使いたい時に予約を入れて、スポット的に利用できるのが便利でありがたいですね。低圧低酸素室内では、ジョギング的なゆるめのペースで60分程度トレーニングしています。

低圧低酸素室トレーニングを続けてこられて、何か変化はありますか

持久力の向上については、効果の実感があります。

ただ、いろんなトレーニングを並行して行っているので、低圧低酸素だけの効果とは言い切れないですが。

低圧低酸素トレーニングでは、平時の環境では使い切れていない体の機能を使えるように、まだ働いていない“ミトコンドリア”にどう刺激を与えて活性化させるか、というところがポイントだと考えています。酸素の少ないところで負荷を掛けることで、稼働しきれていない体の能力を引き出すことが狙いです。

低圧低酸素室トレーニングはどんな人にお勧めですか

長距離をはじめとする陸上競技全般、トライアスロン、水泳、自転車など、持久力がベースとなる競技だけでなく、3分以上の継続が必要な運動競技をする方にも有効なトレーニングだと思います。

※あくまで個人の感想です

この8月に出場される「ブダペスト2023 世界陸上競技選手権大会」へ向けて、意気込みをお聞かせください

世界陸上競技選手権大会ついては前回、前々回ともに優勝しており、比較的相性の良い大会と感じています。ただ、周りの選手は１回目の勝ちを取りに来るわけで、自分が過去に2回勝ったとかそういうことは今回のレースとは一切関係ありません。今このスタートラインに立つ自分と相手がいるだけ。そういう意味では、必要以上に力むことなくやれたらいいなと思っています。

自分自身で積極的にレースをつくって、自分のやりたいことをきちんとできるよう準備をしています。金メダルをターゲットに日々トレーニングしているので、しっかり結果を出したいです。