洛和会丸太町病院 整形外科 関節センター
洛和会丸太町病院 整形外科 関節センターでは、人工関節手術を実施しています。人工関節手術とは、関節の軟骨が摩耗(まもう)し、痛みを感じるようになった「変形性関節症」や「関節リウマチ」の方に対して、関節を金属に置き換える手術で、手術後は関節の痛みが軽減した日常生活が送れるようになります。
今回は、人工膝関節・人工股関節 全置換術後に、ご自宅でできる筋力増強と可動域を拡大する運動をご紹介します。
術後3カ月は回復が進む時期であり、ご自宅でも運動を継続することは重要です。この動画を見ながらぜひ実践してみてください!
人工膝関節全置換術とは?
人工膝関節全置換術は、大腿骨側と脛骨側に金属を固定し、さらに膝蓋骨の内側にはポリエチレンを固定して、膝関節機能を再現する手術です。
大腿骨側:大腿骨の膝関節部の表面を数mm削り、その表面に骨セメントを塗って金属を固定します。
脛骨側:脛骨の膝関節部を、脛骨の軸に対して垂直に数mm骨切除し、その表面に骨セメントを塗って金属を固定します。関節側には、軟骨の代わりとして特殊なポリエチレンを固定します。ここでスムーズな膝関節の動きが再現されます。
膝蓋骨側:膝蓋骨の内側にはポリエチレンを固定します。
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人工股関節全置換術後とは?
人工股関節全置換術は、骨盤側と大腿骨側に金属を固定して、股関節機能を再現する手術です。
骨盤側:寛骨臼の表面を球状に削り、チタン合金製のカップをはめ込んで固定します。さらに関節側には、軟骨の代わりとして、特殊なポリエチレンやセラミックなどの摩耗の少ない素材を固定します。
- 大腿骨側:大腿骨頭を切除し、そこから大腿骨の中(髄内)にステムとよばれるチタン合金製の金属を挿入して、しっかりと固定します。ステムの関節側には球状の金属製やセラミック製の骨頭を固定します。ここでスムーズな股関節の動きが再現されます。
人工股関節全置換術後のおうちでできるリハビリ動画はこちら!【再生数3万回突破!】
最後に…
股関節と膝関節の痛みで困っている方がおられましたら、一度、当院整形外科の「関節外科外来」をぜひ受診してください。
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公開日時 : 2022年10月25日 (火)