洛和会音羽病院が「栄養管理・NST実施施設」に認定

洛和会音羽病院が「栄養管理・NST実施施設」に認定

高齢者のサルコペニアやフレイルが問題になっています。今回は、病棟を巡回して入院患者さんの栄養管理を行うNST(Nutrition Support Team)について管理栄養士に話を聞きました。

今回お話を伺ったのはこの方!


洛和会音羽病院 栄養管理室 主席課長
長谷川 由起(はせがわ ゆき)

資格

管理栄養士
病態栄養専門管理栄養士

経歴

2003年 洛和会音羽病院 入社
現在 洛和会音羽病院 栄養管理室 主席課長(所属長)兼 統括

NSTの役割

NSTでは病気や手術、嚥下機能低下などの理由で十分に食事がとれない、褥瘡(じょくそう)や創傷がある、低栄養状態であるなどの患者さんを対象に、適切な栄養補給の方法を検討します。栄養状態が悪いと病気の回復が遅くなり、合併症を引き起こすこともあります。身体状況や併存疾患、食事内容や嚥下機能などの情報をメンバーで共有し、ベッドサイドで患者さんの全身状態を確認し、主治医に栄養プランを提案します。

入院される方の中には、元々食事量が少ない、栄養が偏っているなど栄養状態が良くない方もおられます。栄養管理は入院中だけでなく、退院後の生活も見据えて考える必要があります。

週1回、多職種(医師、看護師、薬剤師、管理栄養士、言語聴覚士、歯科医師、歯科衛生士など)によるカンファレンスと回診を実施

多職種3職種との勉強会

コロナ禍以前は他病院で開催されていた、NSTに関する研修が減少し、自院で行うことを考えました。病態栄養専門管理栄養士の資格を持つ管理栄養士を中心に栄養管理に取り組んでおり、日本病態栄養学会から「栄養管理・NST実施施設」の認定を受けるに至りました。

当会の他職種から研修参加の要望があり、受け入れる方針です。今後は当会以外の病院からも要望があれば受け入れを検討し、地域の医療の質向上に努めてまいります。

関連ページ

洛和会音羽病院 NSTブログ

洛和会音羽病院 栄養管理室

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