感染対策と看護スキルの向上を目指して
地域包括ケアシステムの多職種連携において、今後ますます重要となる看護師の役割。
洛和会ヘルスケアシステム 介護事業部では、本年4月から新たに看護部を立ち上げ、感染対策の強化と在宅生活を支える訪問看護師や介護施設の看護師のスキル向上に取り組んでいます。
看護部の役割
介護事業部 看護部は、洛和会ヘルスケアシステムで働く看護師をとりまとめる本部 総看護部長を中心に、当会の5つの病院の看護部と一体となり、人材の育成、キャリアパスの整備、看護の質の向上・標準化を進めています。
また、医療のプロフェッショナルとして、医療・介護安全、感染対策などを中心になって管理する役割も担っています。
感染症への対応とマニュアルの再整備
これまでも感染症発生時のマニュアルはありましたが、複雑化していたため見直しを実施。フェーズごとの対応の基本を示すことで、どの事業所でもサービスの特性を踏まえた対応策の標準化ができるよう取り組んでいます。
また、感染の疑いが生じた際は、看護部の職員が施設に出向いてPCR検査を行い、施設内のゾーニング、スタッフへの指導を行っています。今後は、事業所のラウンドを定期的に行い、予防の段階での関わりを強化します。
感染者が出た際は、清潔区域と汚染区域を分けるために床にテープを貼り、パーテーションを設置。
施設に勤務する介護職員に、感染者のケアに当たる際の注意点などを指導。
人材の育成と有効活用
病院だけでなく、介護施設や在宅でも一定の質を担保した看護を提供できるように、教育体制を整備しています。
また、病院で働く看護師がセカンドキャリアとして、訪問看護の現場や介護施設で働くという選択ができるなど、組織全体で看護師が活躍できるキャリアパスの構築および、職員が働き
続けられる環境作りに貢献したいと思っています。
利用者さんの状態に合わせた看護提供を
退院後の介護施設や在宅での生活において、利用者さんの状態に合わせた医療的ケアが提供できるよう、特定の医療行為が実施できる「特定看護師」や高いレベルの看護を実践する「認定看護師」の育成を進め、職員のキャリア開発とチャレンジを支援します。
また、当会のスケールメリットを生かして病院と介護事業部の事例共有や支援体制を強化し、地域の利用者さんの希望に沿った看護の提供に務めてまいります。
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公開日時 : 2022年08月19日 (金)