多職種協働で子どもの発達を支援!「子どもの発達とこころ」拡大連携の会開催

多職種協働で子どもの発達を支援!「子どもの発達とこころ」拡大連携の会開催

多職種協働で子どもの発達を支援!「子どもの発達とこころ」拡大連携の会開催

2021(令和3)年10月23日(土)に、『第6回「子どもの発達とこころ」拡大連携の会~多職種が協働して子どもをサポートしよう~』をオンライン(Zoom)にて開催しました。

この取り組みは洛和会音羽病院で5年前から行われており、今回は当院の小児科医師、看護師(早期発達支援士)、作業療法士、言語聴覚士、公認心理師が、子どもの発達障害支援について講演しました。事前にお申し込みいただいたスクールカウンセラーや小学校の教師、学習支援員の方など約50人の方が視聴されました。

まず、洛和会音羽病院 小児科 診療部長 前田真治が、こころと発達の子ども相談外来の現況について講演しました。発達障害の種類とそれぞれの特徴・特性に合わせてどのような方法でのアプローチが適切か、実際に行っている療法や支援の内容を医師の視点から解説しました。

家族支援外来については、当院看護部 早期発達支援士・ペアトレインストラクターの西本忍が講演。親と子の関わり方について、症例を交じえながら、親・子・関係性・環境など各要因から解説し、ペアレントトレーニングなど、実際に当院で行っている家族支援を紹介しました。

ペアレントトレーニングについての詳細はこちら

小児科リハビリテーションについては、当院リハビリテーション部 作業療法士の篠田昭が、「字がうまく書けない」子どもの症例を挙げ、鉛筆をにぎって思い通りに動かすために必要な訓練や、体幹が姿勢に与えている影響などについて述べ、子どもの行動の背景を見極め、適切なサポートが必要であることを伝えました。

最後に当院臨床心理室の公認心理師・臨床心理士 中島陽大が学習障害のアセスメントや合理的配慮について、学習障害を概観した上で、具体的なアセスメント方法や認知処理のタイプ別に合わせた指導法などを紹介し、子どもの認知特性に配慮した指導法について専門的な知見から講演しました。

講演後の質疑応答では、当院子ども相談外来の受診の流れや、学習障害の子どもとの具体的な関わり方や支援についてなど、視聴者からたくさんの質問が寄せられ、内容に応じて各講演者が応答しました。これからも各専門スタッフが一丸となり、発達障害の子どもたちへ適切な支援ができるよう、また、皆さんの高い関心と熱意にお応えできるよう、努めてまいります。

<関連ページ>

洛和会音羽病院 小児科

洛和会音羽病院 リハビリテーション部

洛和会音羽病院 臨床心理室

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