大規模災害にどう対応する?洛和会音羽病院で災害時初動訓練を実施

大規模災害にどう対応する?洛和会音羽病院で災害時初動訓練を実施

大規模災害にどう対応する?
洛和会音羽病院で災害時初動訓練を実施

3月2日に、洛和会音羽病院にて京都市で巨大地震が発生したと想定した災害対策本部立ち上げ訓練を実施しました。同院は、災害拠点病院として京都府から指定を受けており、近隣で大規模な災害が発生した際には、重症な傷病者の受け入れや患者の広域搬送など医療救護活動を担うことになります。そのため、病院の全職員がどう対応すべきかを事前に把握しておくことが必要です。

今回の訓練は、京都市内で大雨が降り、翌日に震度6弱の地震が発生し、土砂崩れや液状化により当院のある山科区が孤立したと想定。初動として行う災害対策本部の立ち上げや各部署の役割などを確認します。

院内のあらゆる情報と傷病者の情報を収集

事務スタッフ:職員の出勤状況や医療物品、非常食などの情報を集約


施設管理部門:院内設備の破損や停電状況を把握

看護部:搬送されてきた患者さんの状態や病棟の医療機器の故障状況などを確認

各所にて取りまとめた情報を災害対策本部長である同院の院長・看護部長・管理部長に報告し、病院の活動方針を決定していくという流れになります。各部門が連携しながら、それぞれの動きを確認し、どう行動したらいいかを考えながら訓練に取り組んでいました。

熊本地震や能登半島地震でDMATとして活動経験のある当院の救命救急センター・京都ER 副部長 医師の宮前伸啓が助言をしながら、各部門ごと、そして本部長とともにスムーズな情報収集・医療支援活動の形を構築すべく議論しながら訓練を進行しました。

訓練終了後、情報整理の方法や人員配置など、さまざまな課題が見えたようで、参加した職員からはいろいろな改善方法が提案されていました。

院長の神谷亨は「前回の訓練が1年前でした。訓練の内容を忘れないためにも定期的に訓練を実施することが大切。また、洛和会ヘルスケアシステム本部や京都市との連携が重要となるので、今一度その流れについても検討が必要」と講評を述べました。

1月1日に発生した能登半島地震に際し、当会では支援物資を送ったり、京都府からの要請を受けDMATを派遣したりするなど支援を行いました。洛和会ヘルスケアシステムは今後も、有事に備えた訓練を行い、地域の医療を守ってまいります。

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