洛和会丸太町病院 心臓内科~病診連携WEBカンファレンス開催~

洛和会丸太町病院 心臓内科~病診連携WEBカンファレンス開催~

洛和会丸太町病院 心臓内科~病診連携WEBカンファレンス開催~

12月21日洛和会丸太町病院 心臓内科の医師による病診連携WEBカンファレンスが行われました。第4回目となる今回も、中京西部医師会と洛和会丸太町病院の共催として実施され、地域の開業医の先生方約20人が聴講されました。

はじめに、洛和会丸太町病院 洛和会京都血管内治療センター・心臓内科 センター長 浜中 一郎が開催のあいさつとして、講演テーマについてとご参加の先生方へ日頃の感謝を述べ、カンファレンスを開始しました。

洛和会丸太町病院 洛和会京都血管内治療センター センター長 浜中 一郎

 

まず、同科 副部長 有吉 真が、“脚気心の一例~意外と多いビタミンB1欠乏~”と題し、講演しました。

同科 副部長 有吉 真

有吉は、一般的に脚気心と診断されるケースは比較的少ないものの、同院の心臓内科入院患者を対象として検査した結果、ビタミンB1が基準値より低い患者は約18%を占めたことや、偏食・アルコール依存・利尿剤の使用がビタミンB1の不足の原因にもなること、心不全とビタミンB1の関係が深いことなどを発表しました。

 

同科 医長 本山 晋一郎

次に、同科 医長 本山 晋一郎が“冠動脈石灰化病変への新たな治療法”について発表しました。従来のロータブレーターやダイヤモンドバックに加え、Shockwave (ショックウェーブ:血管内石灰化破砕術)を当院で導入したことや、すでに実施した症例などを紹介しました。

聴講されていたクリニックの先生から、Shockwaveのメリット・デメリットについてご質問をいただき、その返答として本山から、すべての症例に有効というわけではないことや、心臓への負担は特になく正常な組織に悪影響はないこと、従来のデバイスより優れている点などについてご説明しました。

 

次に、同科 部長 山口 真一郎が「聴診の重要性を症例とともに考える」をテーマに講演しました。

同科 部長 山口 真一郎

この6カ月間で診察した弁膜症やバルサルバ(Valsalva)洞動脈瘤など3症例を挙げながら、聴診から診断・治療までの経緯などを発表しました。「聴診のみで診断がつくことは困難な場合もあるが、聴診が正しい診断にたどり着くきっかけになることもあり、医療機器の発達した令和の時代でも循環器診療において聴診は重要である」と述べました。

 

3人の講演終了後、当科 センター長 浜中は、「この3演題は、ご紹介いただいた患者さんを日々治療するなかで得た貴重な経験の中からご報告させていただいております。“患者さんにとって最適な治療を提供する”という共通の目的において、病診連携がうまく進んでいくことを願っております。今後ともよろしくお願いいたします。」と締めくくりました。

今後も定期的に情報発信・情報共有を行いながら、地域の医療機関との連携を深め、患者さんにとってより良い医療を提供できるよう努めてまいります。

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