副業・兼業許可スタートから1年 実施状況報告書

副業・兼業許可スタートから1年 実施状況報告書

副業・兼業許可スタートから1年
実施状況報告書

洛和会ヘルスケアシステムでは2022年4月から、定められたルール内での職員の副業・兼業を認めています(許可制)。これまで、約150人の職員が社内もしくは社外での副業を行っています。

副業・兼業実施状況(2022年4月~2023年7月)



社外副業の業態

副業の目的

副業の目的 割合
スキルアップ 44%
収入確保 41%
地域医療との連携(技術提供) 20%
知人からの依頼 9%
社会貢献 6%
趣味の有益化 3%

※複数回答含む

一般企業で副業をする目的は、収入の確保が7割以上となっていますが、当会職員は、自身のスキルアップや地域の医療機関との連携という人が多いのが特徴的でした。

業種の一例
・他医療機関、介護施設での業務 ・飲食業(ウーバーイーツ含む) ・大学や専門学校での講師
・ジムのインストラクター ・オンライン講師やパソコン作業 など

副業先の大半が自身の資格を生かした業種でしたが、他業種で働いている職員も多く、割合としては少数ですが、ユーチューバーやフードデリバリーをしている方もいました。



社外副業をしている職員にインタビュー


洛和会音羽リハビリテーション病院
リハビリテーション部(訪問リハビリテーション)
言語聴覚士
係長 松元 雅俊( まつもと まさとし)


副業のきっかけ

当院と関わりのあった京都市立東総合支援学校からリハビリ職の派遣要請があり、昨年7月頃から勤務しています。これまでずっと病院で勤務していて、成人に対するリハビリしかしたことがなかったのですが、小児に対するリハビリに興味があったのと、自身のスキルアップにもなると思い始めました。

業務内容を教えてください

子どもたちの支援を直接するのではなく、同校の教職員に対して支援方法をアドバイスしています。先生から、普段子どもたちを支援する中での問題点や支援方法に悩んでいる点などを聞き取り、実際に先生が子どもたちに関わる様子を見た上で、専門職の視点で支援方法を提案したり、先生と一緒により良い支援を考えたりしています。

副業から学んだこと

副業をするにあたり、子どもの発達障害についていろいろと勉強しました。発達段階である子どもの支援に関われたことで、成人のリハビリにもその知識を生かすことができています。さまざまな年代の人と関わることでコミュニケーション能力も養われたように思います。

今後してみたい副業

言語聴覚士の資格以外にもフィジカルトレーニングに関する資格を持っており、その資格を生かした副業をしたいと思い、準備中です。チャレンジできる環境が整っていることに感謝します。法人の協力も得ながら、いろいろなことにチャレンジできればと思っています。


当会内の人材を内部で有効活用

当会では人材不足解消などの目的で、自身の休日を活用して他部署で業務を行う「社内副業」を取り入れています。介護の現場では、グループホームや老人ホームなどで勤務する職員が、休日の空いた時間にホームヘルパーとして勤務するなど、自身のスキルを生かした社内副業をしています。その他にも、普段の業務とは全く異なる職種で、興味のある部署で働くという場合もあります。例えば、普段は病院の秘書課で勤務している職員が、企画広報部門で撮影アシスタントをするなど…。異業種で働くことで自身の新たな部分が発見できることもあります!



社内副業をしている職員にインタビュー


洛和グループホーム勧修Ⅱ番館 副係長 泉山 展義(いずみやま のぶよし)


副業のきっかけ

グループホームは平日の休みが取りやすいのですが、休みの日は家でゴロゴロして過ごすことがほとんどでした。時間を有効に使いたいと思っていた時に、社内のイントラネットで他の介護サービスで副業ができるというのを知り、「これだ!」と思いました。

社内副業(ホームヘルパー)を選んだ理由は?

介護の仕事は、どのサービスであっても基本的なケア方法に変わりはないので、自分にもできるのではと思いました。ずっと施設サービスで勤務していたこともあり、ケアの幅を広げるために、在宅介護を学びたいと思っていたのも選んだ決め手です。

副業で得たこと

ホームヘルパーの仕事は介護施設と違い、日々ケアをする利用者さんが変わります(副業の場合)。そのため、さまざまな利用者さんとお話しをする機会があり、コミュニケーション能力が身に付いたように思います。また、そこで得た能力を、自分の働く施設でも生かせていると思います。


職員へメッセージ

副業で初めてのことをする場合、不安に思う事も多いかと思いますが、周りの方たちが全力でサポートしてくださるので安心して働けます。介護業界は常に人手不足な状況なので、社内副業でお互いにカバーし合えたらいいなと思います。

社内人材の活用促進を目指して
社内副業をしている職員はまだまだ少ないですが、当会の社内ネットワーク(イントラネット、Teams)を活用して、副業を検討している職員が社内副業先の一覧を閲覧できるよう環境整備を進めています。そして、副業先の担当者と直接つながることで気軽に相談できるようになり、社内副業を希望する方が増えることを目指しています。

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