らくわで輝け!外国人介護士! vol.4
日本と同様に高齢化が急速に進むベトナム。介護職のニーズが高まるなか、日本の介護技術を学ぶため、洛和会ヘルスケアシステムの病院、介護施設でも多くの外国人介護士が勤務しています。
今回取り上げるのは…
洛和会音羽病院 2C病棟 ダン ティー マイさん
2021年から同院にてナースパートナーとして勤務
仕送りのため、日本で働きたい
私はお年寄りが好きなので、ベトナムで6年間、救急のナースとして働いていました。13時間働いてようやく月収6万円程度を稼ぐことができる母国は、日本に比べると労働時間は長く、賃金がとても低いです。母国で暮らす家族に仕送りをするため、来日を決意。母国の学校で1年間、介護技術や日本語を学び、学校からの紹介で当会に就職しました。
日本でも看護師として働くために
母国では、看護師免許を取得していますが、日本で看護師として働くためには、日本の国家試験に合格し、免許を取得しなければいけません。そのためにはまず、受験資格認定として日本語能力試験(JLPT)※の合格が必要となります。本年はN3を受験します。日本で認知症治療病棟のナースパートナー(看護補助者)として勤務を始めてもうすぐ2年、周りの看護師さんたちに助けていただきながら夜勤にも入れるようになりました。数時間の日もあれば30分程度と短い日もありますが、毎日少しずつ日本語の勉強をしています。日本語は難しいですが、おもしろいです。
※日本語能力試験(JAPANESE-LANGUAGE-PROFICIENCY-TEST)日本語能力試験にはN1、N2、N3、N4、N5の5つのレベルがあります。一番やさしいレベルがN5、いちばん難むずかしいレベルがN1です。
同郷の仲間とともに
職場では、私とアンさんが作成した故郷を描いた貼り絵が飾られています。母国で暮らす親兄姉と離れての寮生活は寂しさもありますが、一緒に料理を作って食べたり、勉強したり、休みの日には観光に出かけたりできる同郷の仲間もいるので、心強いです。桜やもみじなど、母国にはない種類の植物が芽吹き、雪も降る日本は、きれいな景色がたくさんあるので好きです。いつか富士山に登って日の出を見てみたいし、日本で看護師として働けるようになりたいし、日本で叶えたいことはたくさんあるので、今後も頑張ります。
アンさんの記事はこちら!
将来の夢を書いていただきました!
病棟師長からみた マイさん
洛和会音羽病院 2C病棟 師長 辰巳 弥生
マイさんは、自分のできることがないか、積極的に声を掛けてくれます。また夜勤をしてくれていますが、患者さんの状態を確認し、自分のできることを精いっぱい頑張ってくれています。アンさんより少しお姉さんなので、いろいろと気にかけてくれ、私たちに相談してくれます。異国の地で同僚に気を配りながら、役に立とうと努力する彼女を応援するとともに一緒に頑張ってきたいと思います。
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公開日時 : 2022年11月30日 (水)