医療の最前線に立ち、臨床の現場で患者さんと向き合いながら病院運営の根幹にも携わる要職「副院長」「院長補佐」。洛和会ヘルスケアシステム5病院に在任する12名の副院長・院長補佐を、病院と患者さんを支える「ささえびと」と題した連載企画で紹介してまいります。
第4回となる今回は、洛和会音羽病院の院長補佐の三人です。
岩下靖史院長補佐
岩下 靖史（いわした やすし）
専門分野
●整形外科学全般
●脊椎・脊髄外科学
専門医認定・資格など
●日本整形外科学会整形外科専門医／認定脊椎脊髄病医
●日本脊椎脊髄病学会脊椎脊髄外科指導医／脊椎脊髄外科専門医
●中部日本整形外科災害外科学会（評議員）
●日本医師会認定産業医
●臨床研修指導医
●医学博士
痛みが減る喜びを分かち合う
専門は脊椎・脊髄疾患の診療です。ロコモティブシンドローム（運動器症候群）の原因疾患の一つで、悪化すると要介護状態となる危険性があります。手術が適応になる患者さんは痛みが強いことが多いのですが、術後に「痛みが劇的に少なくなりました」と感謝の言葉をもらうと医師としてやりがいを感じます。
医療従事者が働き続けられる職場環境に
院長補佐（働き方改革担当）として、医師の働き方検討会、タスクシフト負担軽減委員会、VHJ医師の働き方検討会で、医師の時間外労働削減に関する議論をしています。2024年4月には医師の労働時間に制限が設けられます。委員会ではA水準の時間外労働の年960時間以内を目指して、タスクシフト、タスクシェアを検討し、施策を行ってまいります。また、長年務めている産業医の経験を生かし、働き方改革などに伴う職員の精神的なケアにも注力してまいります。
谷口洋貴院長補佐
洛和会音羽病院教育センター センター長
救命救急センター・京都ER 兼務
谷口 洋貴（たにぐち ひろたか）
専門分野
●内科学
●家庭医療学
●救急医学
●産業医学
専門医認定・資格など
●日本内科学会認定内科医／総合内科専門医
●日本救急医学会救急科専門医
●日本医師会認定産業医
●臨床研修指導医
●臨床研修プログラム責任者
●京都大学医学部臨床教授
●滋賀医科大学医学部救急・集中治療部非常勤講師
常に相手のことを考える
診察において気付かないうちに専門用語を使い、患者さんを置き去りにしてしまわないように常に自分の言動を振り返り、わかりやすい表現を使うよう意識しています。また指導する研修医に対しても同様に相手の目線に立ち、意見を聞くようにし、話し掛けやすい雰囲気作りを心掛けています。
選ばれる病院になるための職員教育
担当する院内の教育委員会では、医師や看護師だけでなく、医療技術職や事務職に対する人材育成を行っています。昨年開催したベテランと若手が話し合う「茶話会」では若手の課題を抽出し、それを解決する取り組みを始めました。優れた人材育成によって就職先の候補に挙がることは、病院のみならず、地域社会の活性化につながるものと期待しています。
矢野阿壽加院長補佐
矢野 阿壽加（やの あすか）
専門分野
●産婦人科学
●内科学
専門医認定・資格など
●日本産科婦人科学会産婦人科専門医/指導医
●日本女性医学学会認定女性ヘルスケア専門医
●日本内科学会認定内科医／総合内科専門医
●日本抗加齢医学会専門医
●日本医師会認定産業医
●母体保護法指定医
●臨床研修指導医
●日本周産期・新生児医学会認定新生児蘇生法「専門」コースインストラクター
病気だけでなく人をみる
研修医の頃、様々な疾患・症状を診る総合診療科に憧れを抱きました。産婦人科は女性の総合診療科のようなイメージです。病気だけではなく、患者さんの社会的背景なども合わせて診る「全人的医療」を行い、さまざまな悩みを抱える方に寄り添った診療ができるように努めてまいります。
これからの病院に必要なこと
院長補佐として、洛和会音羽病院を今まで以上に地域から信頼され、大切な人を紹介したいと思える病院にしたいと考えています。そのためには、当会の理念にある「質の高い医療の提供」や「経営基盤の確立」、さらに近隣の医療機関や院内スタッフ間の「連携」が欠かせません。以前取得したMBA（経営学修士）を経営に生かし、スタッフが成長・活躍できる環境を作り、貢献していきたいと考えています。
関連ページ
洛和会音羽病院 産婦人科・総合女性医学健康センター・産婦人科 腹腔鏡手術センター
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ささえびとシリーズ
公開日時 : 2023年02月10日 (金)
