日本と同様に高齢化が急速に進むインドネシア。介護職のニーズが高まるなか、日本の介護技術を学ぶため、洛和会ヘルスケアシステムの病院、介護施設でも多くの外国人介護士が勤務しています。
今回取り上げるのは…
洛和会音羽病院 3C病棟 テオ アベドネゴ
2022年から同院にてナースパートナーとして勤務
洛和会音羽病院 4A病棟 ニケ ワユニ ナインゴラン
2022年から同院にてナースパートナーとして勤務
夫婦で一緒に日本で勤務
3年間、他法人の技能実習生として沖縄の宮古島で介護技術を学び、帰国後インドネシアで夫婦となった2人。家族への仕送りを行うために特定技能外国人として再び来日し、当会のナースパートナー(看護補助者)として勤務をしています。母国では夫婦の2人ですが、日本での婚姻が認められるには、在インドネシア日本国大使館で複数の手続きが必要となるため、「早く日本でも夫婦になって、永く働きたい」と日本での婚姻手続きを進めている。
母国の宗教を大事にしながら病院で勤務
2人はイスラム教徒のルールを守りながら勤務しています。1日5回実施する礼拝(サラー※)は、休憩時間に空き部屋で行い、イスラム教徒の女性が身に着ける頭部や首、胸などを覆うスカーフ状の「ジルバブ(ヒジャブ)」の着用など、母国の宗教を大事にしたまま働ける環境となっています。
※明け方、午前、午後、日没後、就寝前にキブラ(メッカのある方向)に向かって行うお祈り。
永く日本で働けるように
アパートで暮らしながら仕事や勉強以外にも日本観光などを楽しみながらくらしている2人。カレーや牛丼、たこ焼き、味噌スープなどの日本食もお気に入りとのこと。「日本語能力試験(JLPT※)のN3通過し、次は介護福祉士資格の取得を目指したい」「資格取得はもちろん、いつかは正社員になって、奥さんを幸せにしたい」と語る2人は、永く日本で働けるように今後も夫婦で支え合っていきたい、とすてきな笑顔をみせてくれました。
※日本語能力試験(JAPANESE-LANGUAGE-PROFICIENCY-TEST)日本語能力試験にはN1、N2、N3、N4、N5の5つのレベルがあります。一番やさしいレベルがN5、いちばん難しいレベルがN1です。
今後の目標を書いていただきました!
病棟師長からみたテオさん
洛和会音羽病院 3C病棟 師長 伊藤 洋子
テオさんは3C病棟に来た時からキラキラと光るすてきな笑顔を絶やさず、いつも患者さんにもスタッフにも優しく親切に丁寧に仕事に向き合ってくださっています。資格取得し、永く日本での生活ができるように介護技術の習得に協力していきたいです!応援しています!
病棟師長からみたニケさん
洛和会音羽病院 4A病棟 師長 寺尾 美和子(2023年3月時点)
ニケさんは真面目で周りの意見に惑わされず強い意志を持って職務に向い合ってくれています。ニケさんをはじめとする 3 人の外国人労働者の方がいますが、話す相手に一生懸命伝えようとする姿勢に対して「こちらもちゃんとした日本語を話さなければ」と痛感します。ニケさんも3月から夜勤デビューしているので頑張ってほしいです!
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公開日時 : 2023年04月12日 (水)