楽しく役立つ健康講演会

介護

家事代行サービスって? ~在宅サービスのこれから~

投稿日:2017年1月11日 更新日:


はじめに

ホームヘルパーという言葉からどんなことをイメージされますか。お宅に伺って、掃除や料理をする人、という方が多いかもしれません。実際のヘルパーの仕事は、利用者さまのご希望によって、幅広いサービスを提供しています。私が働いているヘルパーステーションは、介護保険の利用者さまと未利用者さまを対象にしたヘルパーを派遣する会社です。どんな仕事ができるのか、詳しく説明します。

その前に、介護保険についてご説明します

※以下の画像は全てクリックすると大きいサイズで見ることができます。

まずは、介護保険の仕組みを簡単に解説し、利用できるサービスの対象者や限界について、お話しします。
誰しも加齢とともに、記憶力の低下や体の衰えが進み、日常生活上の困りごとが多くなっていきます。介護保険制度は、65歳以上で日常生活に手助けが必要な方と、40歳以上で国が定めた特定疾患のある方を対象に、必要な支援をする制度です。ただし、介護保険サービスを利用するには、市町村から「要介護認定」を受ける必要があります。要介護認定は、ご本人の側から申し込まないといけない仕組みなので、黙っていては利用できません。ご本人やご家族のほか、お近くの地域包括支援センター(高齢サポート)などが申し込みを代行することも可能です。

お近くの役所で申し込み、訪問調査の結果やかかりつけ医の意見書に基づいて認定されます。認定結果は、非該当、要支援1、要支援2、要介護1~5に分かれます。非該当とされた方は、介護保険の利用ができません。要支援と要介護のいずれかに認定された方は、介護保険によるサービスを受けることができます。費用は、国の定めた実費の1~2割と、利用しやすい仕組みになっています。

ヘルパーステーションの生活支援サービス利用と介護保険サービス利用の違い

これまで説明したように、非該当以外の要介護認定が受けられれば、介護保険を利用したサービスが受けられます。費用以外にも、具体的なサービス内容は担当ケアマネジャーが相談にのりますので、ご家族も安心できる利点があります。

一方で、介護保険によるサービスには一定の制約があります。そのため、不便に感じる利用者さまもおられます。具体的には…

これらの不便を補うのが、ヘルパーステーションの生活支援・家事代行サービスです。

生活支援・家事代行サービス

生活支援・家事代行サービスの利点と欠点は、以下の通りです。

利点:
①要介護認定の有無にかかわらず、誰でも利用できます。(洛和ヘルパーステーション山科の場合は、利用者さまの年齢が40歳以上です)

②自分で事業所や援助内容が選べます(サービス内容は、事業所ごとに異なります)

③介護保険サービスとセットで使うことができます(介護保険によるサービスを受けた後、家事代行サービスに移行することも可能です)

欠点:
サービス料が全額、利用者さまの負担になります(介護保険が使えないため。ちなみに、2016年時点のサービス料金は1時間まで3,240円、それ以後は30分ごとに1,620円です)

洛和ヘルパーステーション山科のご紹介

洛和ヘルパーステーション山科は、2015(平成27)年1月1日に開設されました。サービス提供エリアは京都市山科区内です。40歳以上で、在宅で生活されている方々を対象に、要介護認定の有無にかかわらず、生活支援、家事代行サービスを提供させていただいています。例えば…。

  • 夫婦で暮らしているけど、掃除がつらいなあ…と、利用を申し込まれた場合:
    利用者さまのご希望に応じて、部屋の掃除機かけや、トイレ・浴室の掃除、台所の洗いや片づけなどをします。
  • 仕事などで、親が病院に行くのに付き添えない…と、申し込まれた場合:
    付き添いをします。通院の場合の付き添いも、入退院の際のお手伝いも可能です。
  • 映画や買い物に行きたいが、一人では不安だなあ…と、申し込まれた場合:
    ご一緒に付き添いをします。
  • 別居している親がちゃんと食事をとれているか不安だなぁ…と、申し込まれた場合:
    お食事の準備に伺います。
  • 足が痛くなった。買い物に行ってほしいなぁ…と、申し込まれた場合:
    買い物代行いたします。
  • 入院中に、家に着替えを取りに行きたい、たまった洗濯物を洗いたいなぁ…との場合:
    洗濯や洗濯物干し、アイロンかけをいたします。

そのほかにも、お風呂の介助が必要な方のお手伝いをしたり、季節の衣替えや押入の整理、冷暖房機の出し入れなど、さまざまなご要望にお応えすることができます。

ヘルパーステーションだからできること


洛和会ヘルスケアシステムの各サービスは、医療と介護のスムーズな連携が特徴です。スタッフには、介護保険サービスを提供するためのケアマネジャーや介護士たちもいますので、利用者さまのお体の状態や、ご家庭の事情に応じて、さまざまなサービスが可能です。スタッフ教育も熱心に行っています。要介護状態になられた場合でも、同じ事業所でのサービスが受けられることや、要介護から外れた場合も同じサービスを受けることができる、普段の介護保険サービスプラスαでサービスが受けられる…など、安心してご利用いただけます。お気軽にご相談ください。

介護サービス

介護サービス ホームページ

洛和会ヘルスケアシステム 介護事業部
〒600-8461
京都市下京区仏光寺通油小路東入木賊山町171
TEL:075(353)5802(代)

カテゴリー1-介護
カテゴリー2-

関連記事

介護保険とケアマネジャー ~困ったときの相談窓口~

開催日:2016年6月9日 講師:洛和会医療介護サービスセンター丸太町店 係長 介護支援専門員 高木 美紀(たかぎ みき) はじめに 介護保険制度は、3年ごとに改正されています。負担割合や対象者の範囲 …

在宅療養者の症状

開催日:2018年5月17日 講師:洛和会音羽リハビリテーション病院 在宅医療支援センター センター長 医師 谷口 洋貴(たにぐち ひろたか) はじめに 在宅介護をされる方は、患者さんが急に意識をなく …

ヘルパーのお仕事

はじめに 日本では高齢化が急速に進んでいます。すでに65歳以上の高齢者が全人口の4人に1人以上になっていますが、「2025問題」といわれる2025年には団塊世代が75歳以上の後期高齢者になり、65歳以 …

今知っておきたい!

開催日:2018年10月25日 講師:洛和小規模多機能サービス桂川 係長 介護支援専門員 岩田 和明(いわた かずあき) はじめに 介護福祉サービスを提供する施設には、いろいろなタイプがあります。私が …

聞いて納得!

開催日:2018年7月4日 講師:洛和グループホーム山科小山 主席係長 介護福祉士 竹内 一博(たけうち かずひろ) はじめに 昨日の晩ご飯のおかずは何だったのでしょうか? 皆さんは思い出せますか。私 …